ソフトバンクロボティクスと八芳園が連携協定 八芳園内レストランで配膳・運搬ロボット「Servi」運用 非接触と省力化を推進へ

株式会社八芳園とソフトバンクロボティクス株式会社は、ソフトバンクロボティクスの手掛ける配膳・運搬ロボット「Servi」を八芳園の宴会場で活用していく取り組みを推進するため、連携協定を締結したことを発表した。この連携は緊密な連携と協働のもと、交流の質の向上と新たな交流のマネジメントを図るための各種調査・研究活動・事業の開発と検証の円滑な実施、また「Servi」の活用による非接触でのサービスの推進およびサービススタッフの省力化を図ることを目的としている。


八芳園内レストランにて「Servi」の運用をスタート

八芳園は昭和18年の創業以来、豊かな自然環境づくりと食生活への奉仕を通して社会に貢献する総合イベントプロデュース企業。「日本のお客様には心のふるさとを。海外のお客様には日本の文化を。」を理念に掲げ、「OMOTENASHIを世界へ」をミッションとして、MICE、結婚式をはじめとした、宴会・レストランなどの企画運営を展開、都心にありながらも江戸時代から続く約1万坪の由緒ある庭園を維持し、利用者に至福の時を提供している。


ソフトバンクロボティクスの手掛ける配膳・運搬ロボット「Servi」は、飲食店やホテル・旅館・小売店などで従業員とともに働くことを目的に開発された配膳・運搬ロボット。今回の取り組みの一環として八芳園内レストラン「Thrush Café」では「Servi」を2台導入し、下げ膳での運用をスタートしている。



八芳園は「Thrush Café」での運用を皮切りとし、今後はアフターコロナ時代の結婚式やイベント等における「Servi」の活用に向けて取り組みを進めていく。





「交流の質の向上」と「新たな交流のマネジメント」

アフターコロナ時代、人の交流の場である「ホテル・バンケット・イベント・ブライダル・フード」ビジネス業界は、8つの”問い”『 ソーシャルディスタンス・密閉・密接・密集・密着・非接触・分散・分離』の課題を解決するため、サービスの組み替えを余儀なくされている。そのひとつの解決策となる配膳・運搬ロボットの導入は、非接触でのサービスの推進およびサービススタッフの省力化を図り、それによる交流の質の向上を目的としている。


例えば、従来であれば注文の受注からキッチンへの伝達、料理の配膳・下げ膳のための往復、その後に取り掛かるテーブルの拭き掃除や除菌など、ひとりのスタッフでホールとパントリーを何度も往復し、その分の時間もかかっていた。その労力と時間を配膳・運搬ロボットによって削減することで、スタッフはよりユーザーへ目を配り素早い対応に取り掛かることができ、サービス・交流の質の向上を図ることができる。


「交流の未来DX~業界の外で、はじまっている変曲点~」にて新たなビジネスモデルを提案

2021年4月22日(木)八芳園にて開催されるハイブリッド型カンファレンス&ショールーム「交流の未来DX~業界の外で、はじまっている変曲点~」内のトークセッションのひとつ「リアルとロボットとデザインが共存する交流の未来」において、複数台の「Servi」を用いたバンケットサービスの新しいビジネスモデルの提案を予定。来場者に向けて実際に「Servi」を使用して料理提供を行う。従来のバンケットサービスでの料理提供とは異なり、8つの”問い”の解決のひとつとなる時差・分散型での食事スタイルを体験できる。



八芳園とソフトバンクロボティクスはさらなる課題解決へ向けた各種調査・研究活動・事業の開発と検証に協働で取り組み、「Servi」の活用と交流のマネジメントを通じて、アフターコロナ時代における人と人の交流をイノベーションし、安心・安全・衛生、そして人に”自由と楽しさと創造力”を提供する、新しい人の集い方のスタイルを提案していく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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