矢崎総業が人とくるまを『つなぐ』技術を展示 ドライバーモニター付きコックピット、見守りシステム など

矢崎総業株式会社は5月26日~7月30日の期間、オンラインで開催している「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」に出展している。

同展示会ではワイヤーハーネスで電気・電子機器を繋いできた矢崎グループだからこそできる、『つなぐ』技術を多数一般初公開。より安全で快適な運転を支援する「コックピットコンセプト」や「ドライバーモニター付きコックピット」、カメラ×AIで無人の車内で起こりうる様々なトラブルを防止する「見守りシステム」など自動運転に活用されるHMI技術、電動車のバッテリ周辺の機器/部品をまとめて提案する「バッテリパックソリューション」など未来のモビリティ社会の実現には欠かすことのできない技術ばかりとなっている。6月8日(火)からは特設サイトにバーチャルブースが開設され、これらの展示品が紹介されている。


【クルマと人をつなぐ】HMIを多数展示

「クルマと人をつなぐ」をテーマに、人にやさしい情報伝達を実現するHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を多数展示。車両情報や外界情報をフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイ、危険を知らせるアンビエント照明を搭載した「コックピットコンセプト」や、ドライバーの視線を認識し、最適なドライブ環境を提供する「ドライバーモニター付きコックピット」、無人の車内で人の挙動を認識し、乗客に安心を提供する「見守りシステム」等、未来のモビリティ社会の実現には欠かすことのできない技術ばかりとなっている。


「コックピットコンセプト」一般初公開

「コックピットコンセプト」には『人にやさしい』をテーマに、ドライバーの安全性に配慮した工夫が散りばめられている。車両情報や外界情報などの情報をフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイによって、ドライバーの視線移動を低減し、脇見運転など視線移動に伴う事故の防止に寄与。また、車内照明によって後方から近づく自転車等の情報をドライバーに注意喚起、手動運転と自動運転の切り替えを知らせるなど、車内のアンビエント照明もインテリアとしてだけでなくドライバーへの情報伝達の手段として活用している。


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「ドライバーモニター付きコックピット」一般初公開

「ドライバーモニター付きコックピット」は視線認識技術でクルマと人をつなぐ技術。ヘッドアップディスプレイをドライバーの目線に合わせて最適な高さに自動調整。複数あるディスプレイの中でドライバーが見ているディスプレイのみを明るくする機能、脇見をしていたら注意を促す機能など、メーターに埋め込まれたカメラによって視線を認識し、快適で安全なドライブをサポートする。


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交通事故の発生原因1位は「安全不確認」2位は「脇見運転」
警視庁が発表した令和2年中の交通事故発生状況によると、法令違反別交通事故件数の1位は安全確認を十分に行わなかったことを指す「安全不確認」、2位が前方から視線を外して運転する「脇見運転」でした。ヘッドアップディスプレイによりドライバーの視線移動を低減、照明などで注意を促すHMI技術によって、これらが原因となる多くの事故を減らすことが期待できます。


カメラ×AIで無人の車内を見守る「見守りシステム」

「見守りシステム」は自動運転シェアリングカーなどの運転手がいない車内において、乗客の骨格をカメラで認識し、AIが判定することでシーンに応じたサービスを提供する。例えば、乗客が立っているのか座っているのかを認識し、転倒防止のため、立っている時は車を発車させず、着席を促す。また人とモノを結び付け、所有者を判別できるため、忘れ物を検知し所有者に伝えることも可能。この技術は電車やバスなどのモビリティ、老人介護施設や病院、学校など人が多く集まる場所でのトラブル防止や、「密」な場所を監視するなど様々な場面での活用も検討しているという。


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レベル3に到達した自動運転技術
自動車業界において常に注目を集めている自動運転の技術。2021年3月には国内自動車メーカーにより世界初の自動運転レベル3の量産車が発表され、大きな話題を呼んだ。レベル3とは高速道路などの特定の場所ですべての操作が自動化され、自動運転が使用不能になった場合のみドライバーの操作が必要な状態。政府は2025年を目処に、高速道路など特定の場所でドライバーの操作が一切不要になるレベル4の実現を目指しているため、完全自動運転の車両に「見守りシステム」が搭載される未来もそう遠くないかもしれない。


【クルマの中をつなぐ】電動車のバッテリ周辺機器/部品をまるごと提案

環境配慮への意識の高まりから、注目度の高い電動車。矢崎グループの「バッテリパックソリューション」は、バッテリ周辺機器から電線、コネクタまで電動車の充電・配電・蓄電に関わる製品をシステムで提案することで、効率的な車両の開発に貢献する。


効率的な車両開発に貢献! 「バッテリパックソリューション」

矢崎グループの「バッテリパックソリューション」は電線、コネクタのみならず、バッテリ間を接続するバスバーモジュール、半導体を使用した高電圧ジャンクションボックス、インフラとクルマをつなぐDC/DCコンバータ内蔵双方向車載充電器、充電状態が一目でわかる充電インレットなど電動車の充電・配電・蓄電に関わる製品をシステムで提案することで、効率的な車両の開発に貢献する。

拡大する電動車の保有台数
環境配慮への意識の高まりから注目度が高い電動車は、国内販売台数も右肩上がりで増えている。政府が発表した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」では、2030年半ばまでに乗用車新車販売で電動車100%の実現を目指す旨が明記され、電動車の注目度及び普及率はますます上がっていくことが予想されている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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