1枚のイラストが表情豊かに動き出す AIによる自動キャラモデリング技術を『IRIAM』で実用化 PFNが技術提供

株式会社IRIAMは深層学習などの最先端技術の実用化をめざす株式会社Preferred Networks(以下、PFN)の技術提供をもとに、表情も含めた「AIによる自動キャラモデリング技術」のサービス提供(βテスト)をキャラ配信アプリ『IRIAM』(イリアム)にて開始したことを発表した。これにより、誰でも1枚のイラストを用意するだけで、AIのちからでキャラクターを表情豊かに動かし、『IRIAM』上で配信ができるようになった。IRIAM社は事業拡大に伴い採用の強化にも注力している。


たった1枚のイラストが、表情豊かなキャラクターへと変身

『IRIAM』(イリアム)は1枚のイラストと1台のスマホがあれば、誰でも気軽にキャラ配信ができるアプリ。これまでは目と口のみの自動モデリングしか叶わなかったところから、今回のPFNの技術提供をもとに、より豊かな表情が表現できる大幅なアップデートをした。



【動画】1枚のイラストが最先端の自動モデリング技術によって表情豊かに動きだす

手作業でのモデリングのコスト課題に対する「AIによる自動キャラモデリング技術」の実現への注目度は高く、これまでにも数多くのアプローチが試みられてきた。しかし、その多くは生成に数時間がかかり、データ量の大きいキャラデータを扱うことになるため、スマホでのサービスの実用化水準には程遠い状態だった。そこでIRIAMは動画データではなくモーションデータを用いる『IRIAM』のキャラ配信システムの特徴を生かした、独自のアプローチを試みた。それは、PFNの深層学習技術によるキャラクターの自動パーツ分けと、『IRIAM』独自開発の表情表現用モデリング/表情表現エンジンを組み合わせることにより、端末内でのシームレスなアニメーション描画を行う手法。

IRIAMでは動画データではなくモーションデータを用いる「モーションライブ方式」という独自の配信システムによって、低遅延、低通信量、高画質な配信を実現。特に、通信の遅延に関しては世界最速の約0.1秒(同社調べ)。

この手法を用いると、従来のアプローチとは異なり「高速かつ軽量」な状態を実現できる。生成速度としては世界最速の約10秒(キャラクター生成に限る)、かつ描画データは約1MBに抑えることができる。豊かな表情の生成も含めたかたちでスマホ上での実用化を行ったという点で、今回の取り組みは世界初の事例となる。(2021年6月時点、同社調べ)

『IRIAM』は今後も、より感情豊かなキャラ表現を実現するために、AIによる自動キャラモデリングの改善を続けていく予定。




「ライブの時代」に急成長を続ける株式会社IRIAM

株式会社IRIAMはスマホひとつでいつでも・だれでも・どこでもキャラ配信を楽しめるスマホアプリ『IRIAM』を運営している。ライブ配信市場は一層拡大し、『IRIAM』はキャラ文化という日本で独自の発展を遂げたジャンルの担い手として近年急成長を遂げている。


組織の特徴としては社内の50%以上が開発メンバーで構成された自社開発型の体制で、ベンチャーならではのスピード感を重視。時代に合ったフルリモート制の導入なども柔軟に行っており、今後一層の採用強化を行っていくとしている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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