特別展「北斎づくし」をオンラインで楽しめる特設バーチャル会場 無料公開 俳優・町田啓太さんの展覧会音声ガイドも販売

凸版印刷株式会社は2021年9月17日まで東京ミッドタウン六本木で開催した葛飾北斎 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」をオンラインでも楽しめる特設バーチャル会場を9月23日(木・祝)から10月10日(日)まで無料公開することを発表した。


特別展「北斎づくし」について

特別展「北斎づくし」は20歳で浮世絵師として世に出てから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎(1760~1849)の生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁、全点、全図を一堂に公開した。

同展は世界一の北斎漫画コレクターの浦上満氏、建築家の田根剛氏、アートディレクターの祖父江慎氏、ライター・エディターの橋本麻里氏という北斎をリスペクトする豪華メンバーによる展示企画と、文化財デジタルアーカイブを得意とする凸版印刷による表現技術や印刷会社ならではの会場空間における細部の色彩設計・高精細画像処理とのコラボレーションにより、作品と展示空間の両面から世界で最も有名な日本の絵師・北斎の魅力に迫った北斎展となる。2021年7月22日~9月17日まで開催した。

凸版印刷は特別展「北斎づくし」の企画・運営に主催者として携わるとともに、これまで培った印刷技術と文化財のデジタルアーカイブ技術を活用し、参加クリエイター陣と共に展示造作やデジタル演出の制作を実施。今回、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、現地で観覧できなかった人やもっと詳しく観覧したい人に向けて、最先端の3Dカメラを用いて会場を撮影した展覧会場のVR空間を公開する。

特別展「北斎づくし」 特設バーチャル会場(『北斎漫画』展示室)©特別展「北斎づくし」

特設バーチャル会場では展示された作品を鑑賞することができるとともに、北斎の作品で埋め尽くされた空間も体験することが可能。展覧会に来場できなかった人、もう一度楽しみたい人も含め、国内外の人に「北斎づくし」の世界をオンラインで届ける。また、会場で大好評だった俳優・町田啓太さんがナビゲーターを担当した展覧会音声ガイドも、特設バーチャル会場の公開期間限定で特別に販売する。


特別展「北斎づくし」 特設バーチャル会場について

・実際の展覧会さながらの空間を特設バーチャル会場で体験
特別展「北斎づくし」の会場は凸版印刷の高精細画像処理技術によって印刷された作品イメージで床・壁など展示室を埋めつくした、没入感のある空間が特徴。その会場の全貌を3Dカメラで撮影し、バーチャル空間として再現。オンライン上で展示会場を歩き回りながら実際に展示された『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁、全点、全図を鑑賞することができる。また、ライター・エディターの橋本麻里氏による北斎の魅力を伝える解説は日本語・英語に対応した。

『踊独稽古』展示©特別展「北斎づくし」

「冨嶽三十六景」展示©特別展「北斎づくし」

「読本挿絵」展示室©特別展「北斎づくし」

・会場でも人気を博した「DIGITAL HOKUSAI」の映像を公開
「DIGITAL HOKUSAI」は大型の壁3面に映し出された映像と高さ2mの和紙スクリーンに投影した映像を組合せて、庶民の生活や妖怪、自然、笑いなど、北斎が描き尽くした江戸の世界への没入を楽しめる体感型映像作品。凸版印刷のデジタルアーカイブ技術によって高精細にデジタル化された『北斎漫画』「冨嶽三十六景」をはじめとする展示作品をふんだんに活用したこの作品を、特設バーチャル会場内では映像として鑑賞できる。

「DIGITAL HOKUSAI」も特設バーチャル会場内公開 ©特別展「北斎づくし」

・「北斎づくし」展覧会公式アンバサダーの俳優・町田啓太さんによる音声ガイドを有料公開
会期中に大好評を博した同展アンバサダーの俳優・町田啓太さんによる音声ガイド(監修:橋本麻里氏)を特設バーチャル会場内で特別に販売する。世界一の『北斎漫画』コレクター・浦上満氏、会場デザインを担当した建築家・田根剛氏、アートディレクター・祖父江慎氏など豪華クリエイター陣によるボーナストラックも収録されている。また、特設バーチャル会場の公開期間に合わせて展覧会公式オンラインショップの開設期間も延長、魅力あふれる同展オリジナルグッズを購入できる。音声ガイドの料金は600円(税込)、音声ガイドは日本語のみ。

特別展「北斎づくし」 公式アンバサダー兼音声ガイド・ナビゲーターの町田啓太さん ©特別展「北斎づくし」

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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