コクピットが未来的!タワークレーンも遠隔操作に 竹中工務店と鹿島が解体工事に「TawaRemo」を本格導入

株式会社竹中工務店と鹿島建設株式会社は、タワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo (専用コックピットタイプ)」を、大阪市内の建設現場の解体作業に本格導入したことを発表した。2020年4月に東京都内の建築現場において、一部仮設材の荷下しを「TawaRemo(簡易コックピットタイプ)」で作業した経緯があるものの、日中のすべての作業を遠隔操作で行うことは国内で初めてという。
コクピットのデザインが未来的。このシステムはアクティオとカナモトと共同開発した。

「TawaRemo (専用コックピットタイプ)」2020年6月に発表した当時の写真

今回の「TawaRemo (専用コックピットタイプ)」を用いて実際に建設資材を揚重した結果として、従来のクレーン頂部に設置された運転席から操作する場合と同等の作業を遠隔からでも行えることが確認できたという。また、高所にある運転席への昇降が不要となることで、オペレーターの作業環境が大幅に改善。更に運転席への昇降に要する時間(約30分)も削減され、生産性の向上にもつながった。


タワークレーンのオペレータは、作業時にはタワークレーン頂部に設置された運転席まで最大約50mを、梯子を使って昇降する必要がある。また、一旦席に着くと作業開始から終了まで、高所の運転席に1日中拘束されることになるため、オペレータへの身体的負担の軽減や作業環境の改善に対する“働き方改革”に向けた取組みが求められていた。


国内初、日中すべての作業を地上の専用コックピットから操作

今後、2022年初旬には、カナモトが「TawaRemo(専用コックピットタイプ)」を 5台~10 台を目標に増産、アクティオが「TawaRemo」の使用時期に応じて同社が保有するタワークレーンの改造を順次実施する計画だ。
これらを用いて鹿島および竹中工務店は、適用の現場数を拡大していく考え。さらには、技術連携先である清水建設、建設RXコンソーシアムの参画企業とも連携することで「TawaRemo」の実工事への普及・展開を加速し、オペレーターの作業環境の改善と生産性の向上を図っていく、としている。
また、併せて「TawaRemo」のメリットを最大限に活用すべく、異なる現場で稼働する複数のタワークレーンの遠隔操作を集約して行う拠点の構築を目指して、引き続き諸官庁を含む関係各所との協議を進めていく。

建設 RX コンソーシアム
施工ロボット・IoT 分野における技術連携に関するコンソーシアム


専用タイプと簡易タイプ、2つの「TawaRemo」

「TawaRemo」は導入時に、タワークレーンの操作に必要なコックピットを、操作時の臨場感を重視した専用タイプと、軽量で設置が容易な簡易タイプの2つから選択できる。


専用タイプのコックピットは、従来のクレーン運転席に設置した複数台のカメラ映像および荷重などの動作信号や異常信号を表示する各種モニターと、クレーンを操作するためのレバーやフットスイッチを配置した操縦席、クレーンの振動傾きを再現可能な振動台で構成される。
また、クレーンの始業前点検(目視点検)をはじめ各種操作をコックピットから行えるため、高所の運転席への昇降が不要になるなど、オペレーターの作業環境を大幅に改善できることが特長。

関連サイト
竹中公務店
鹿島建設

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ロボスタ編集部
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