選手のサイン入りグッズ転売を抑止する「転売抑止AIエンジン」川崎フロンターレが運用開始

eiicon companyは神奈川県「ビジネスアクセラレーターかながわ」業務にて運営する課題解決や新事業創出に取り組む神奈川県内企業と“つながれる”窓口「BAK PARTNERS CONNECT 2021」にて共創が実現した、株式会社川崎フロンターレと株式会社エフィシエントによる取り組みが2022年5月16日(月)より開始されたことを発表した。


川崎フロンターレ×エフィシエントの「転売抑止AIエンジン」

コロナ禍において、スポーツ選手のサイン入りグッズを選手からファンに直接手渡しする機会が減っている。このような中、プレゼントしたサイン入りグッズが転売サイトを通じて、営利目的で転売されることが多く、適正なプロセスでファンに届かないという課題が顕在化している。この課題の解決に向けて、AI技術に精通したベンチャー企業であるエフィシエントが、川崎フロンターレとの連携のもと、「転売抑止AIエンジン」を開発した。

「転売抑止AIエンジン」はサイン入りユニフォームの画像に対して97%の精度で自動判定を行う。川崎フロンターレはこのエンジンを使い、配布前にユニフォームを撮影し、配布先とともに記録した画像のデータベースと、転売サイト上に掲載されたユニフォーム画像を比較する取組を試行する。これにより、転売サイトに掲載されたユニフォームの出品者を特定し、営利目的の転売抑止に努めていく。




今後の展望について

川崎フロンターレにおいてAIエンジンを運用し、運用面の改善と判定精度向上を図る。また、他のスポーツチームやエンターテインメント業界での活用可能性を探る。


神奈川県「ビジネスアクセラレーターかながわ」とeiicon company

神奈川県では県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による事業連携プロジェクトの創出とオープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等に参画してもらう協議会「ビジネスアクセラレーターかながわ」(以下、BAK)を主催している(参加企業343社:2022年4月時点)。BAK(バク)では企業が抱える課題や実現したいテーマに基づき、大企業等とベンチャー企業のマッチングを行い、事業化に向けた支援を行っている。

神奈川県×eiicon company「BAK PARTNERS CONNECT 2021」

eiicon companyは同プログラムの本業務を昨年の令和3年度より受託。昨年度は課題解決や新事業創出に取り組む県内企業と“つながれる”窓口「BAK PARTNERS CONNECT 2021」を新設・常設し、連携して事業に取り組む意欲のある企業を募集。今回共創が実現した川崎フロンターレ×エフィシエント「転売抑止AIエンジン」など、新たなプロジェクトの実現を支援している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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