キヤノン、ロボットに人の手のような感覚を持たせる力覚センサー「FH-300-20」を発売へ 薄型・軽量と高精度を両立

キヤノンが薄型・軽量化と高精度な力の測定の両立を実現した力覚センサーの新製品「FH-300-20」を発売する。ロボットアームなどに搭載することで物を動かす際の荷重や回転させる力の大きさ・方向を測定でき、人の手のような感覚を持たせることができる。



自社開発のエンコーダーを搭載し、薄型・軽量化と高精度を両立

生産現場では、人手不足などの課題を背景に自動化のニーズが高まっている一方で、細かい調整が必要な作業についてはまだまだ人手に頼っているのが現実だ。ロボットアームに力覚センサーを取り付けることで掛かる力を数値化し物を取り扱う強さなどの感覚を持たせることができるようになるため、人手に頼っている作業について自動化に貢献できるとしている。

自社開発の光学式エンコーダーを搭載

「FH-300-20」はキヤノンが長年技術を培ってきた自社開発の光学式エンコーダーを搭載。複数のエンコーダーを同一の電気基板上に配置することで、厚さ約20mm、質量約250gの薄型・軽量を可能にし、低ノイズ化により、微小な動きも検出可能な高い能力での測定を実現した。





高速応答性を実現することで高速制御が可能

独自のアルゴリズムにより、ロボットアームのシステムからの計測要求に約300μs(マイクロセック・100万分の1秒)で応答。高精度なロボットアームなどに求められる高速な制御に対応も対応が可能となる。





「IP65」の防じん防水機構を保持

国際電気標準会議が定める水や異物侵入の保護等級の規格「IP65」の防じん/防滴性能を保持し、粉じんが内部に侵入しない「防じん性能6級」、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない「防滴性能5級」の防水、防じん性能を実現。様々な環境での使用できる。


「FH-300-20」は2023年4月中旬に発売。希望小売価格はオープン価格となっている。

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ロボスタ編集部

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