社会インフラDXのリーディングカンパニーである株式会社センシンロボティクスは、ソリューション開発プラットフォーム「SENSYN CORE」を基盤とした3D点群・3Dモデル生成自動化ツール「SENSYN CORE Mapper」の機能アップデートを実施し、新たに「体積測量機能」を追加した。
自動離着陸ドローン基地との連携にも対応し、データ取得から解析、アウトプットまで、測量業務における一連のプロセスを自動化する。
属人化が招く現場課題を解消
これまでのドローンによる測量業務は、現場への移動、撮影、SDカード受け渡し、PCでの解析処理など多くの工程が発生し、ドローン飛行や解析ソフトの操作には専門スキルが必要とされてきた。こうしたプロセスは特定の担当者に依存する「属人化」を招きやすく、測量の実施頻度が限られるため、日々の変化を追えず在庫ズレや工程遅延の原因となるといった現場課題が指摘されていた。
今回のアップデートでは、画像データをアップロードするだけでクラウド上で自動処理が完結する仕組みを実現。現場に高性能なPCを持ち込む必要がなく、専門知識を持たない担当者でも直感的に測量を行うことが可能となった。解析の自動化により週次・日次での測量も実施できるようになり、現場の状況をリアルタイムにデジタル化するデジタルツイン運用が可能となる。天候の影響も最小限に抑え、管理精度の飛躍的な向上が期待される。


主な活用シーンとしては、造成工事(切土・盛土)における設計値との差分把握や土砂移動量の最適化、在庫管理(ストックパイル)における高頻度かつ正確な体積計測による在庫ズレ防止、施工管理の効率化による工程遅延の未然防止などが挙げられる。
自動離着陸ドローン基地との連携で完全自動化を実現
本ソリューションでは、自動離着陸ドローンが自動で離着陸・撮影を行い、取得した画像はデータ管理機能を持つ「SENSYN CORE Datastore」へ自動アップロードされる。その後「SENSYN CORE Mapper」が3Dモデルを生成し体積測量を実施する流れで、現場に赴くことなくオフィスから土砂量や在庫量を確認できる体制を構築する。
対応する自動離着陸ドローン基地は「DJI Dock」および「Skydio Dock for X10」の2機種で、撮影環境やセキュリティ要件に合わせた機材提案・運用支援が可能なマルチベンダー対応を採用している。また「SENSYN CORE」を基盤としているため、既存システムとのAPI連携や業務要件に合わせたカスタマイズ開発にも対応。
体積測量機能の計測精度については、専門的な点群処理ソフトウェアを用いた計算結果との比較検証において高い整合性が確認されており、実業務に十分活用可能な水準としている。導入検討から検証、業務実装まで一貫した支援体制も整備されている。
今後の展望
センシンロボティクスは引き続き、本ソリューションにより生成される3Dモデルの業務活用を推進する方針だ。自動離着陸ドローンの特性を最大限に活かしながら、広大なインフラ設備や複数の現場を遠隔拠点から管理できる体制の構築を目指す。
今後は撮影画像やオルソ画像のAI解析結果を3Dモデル上に重ね合わせることで、点検や状況把握への活用拡大も視野に入れている。


