「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発するSkyDriveは「空飛ぶクルマ」の商用機「SD-05」の個人向け予約販売の開始を発表。第一号機はホンダジェットの日本1号オーナーでもありパイロット免許をもつエンジェル投資家の千葉功太郎氏が申し込んだ。
企業向けでは100機のプレオーダーを合意済み。個人への予約販売も開始
SkyDriveは企業向けに予約販売を行っており、「SD-05」の最大100機のプレオーダー(確定10機、オプション90機)の合意を得ている。一方で個人からも購入の問い合わせが多くあるため、個人に対しての予約販売を開始したとしている。
「SD-05」第一号機を申し込んだ千葉功太郎氏は次のようにコメントしている。
千葉功太郎氏
このたび、SD-05の国内初号機のプレオーダーを果たした千葉功太郎です。2018年、SkyDriveの未来のビジョンに心奪われ、その革新的な機体に夢を見ました。初期の粗削りの機体から、空飛ぶクルマの夢が現実になる確信を持ち、熱意を込めて当時、シード投資を決めました。
「未来の空飛ぶクルマの一号機を手に入れたい」という情熱が私を駆り立て、航空パイロットライセンスまで取得しました。SkyDriveは、有人試験飛行の実施や型式認証申請を通じて、日本の空の未来を切り拓いてきました。
この素晴らしいチームが私の夢を現実にする加速力を持ち続けると確信しています。SD-05と共に、空の冒険が待ち受ける未来を心待ちにしています。
SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩は次のようにコメントしている。
株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤 知浩氏
「空飛ぶクルマ」の商用機「SD-05」の発表後、企業の方に留まらず、個人の方からも、お問い合わせを多数頂いていました。「日常の移動に空を活用する」未来の実現を目指している我々にとって、個人の方が気軽に機体を保有したり、レンタルしたり、サービスとして乗車してもらうことを目指す中で、今回、機体の個人向け販売を開始させて頂きます。
創業間もない時に、「DRONE FUND」として当社の株主第1号となっていただいた千葉様からも、以前よりお問合せを頂いていて、この度、個人向けの販売開始に伴い、第1号機をご購入いただき、ありがたい限りです。
最終的には、自動運転の機体にて、誰もが「日常の移動に空を活用する」社会の実現に向けて、推進して参ります。
空飛ぶクルマ「SD-05」の概要
「SD-05」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計されおり、2人乗り(乗客1名とパイロット1名)で、パイロットが操縦するがコンピュータ制御のアシストにより飛行を安定させている。
「SD-05」は、日本製の空飛ぶクルマとして、日本初の型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指している。
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