「空飛ぶクルマ」実現に向けた連携協定をSkyDriveと兵庫県が締結 次世代モビリティによる地域経済活性化、防災機能を強化

「空飛ぶクルマ」(eVTOL)および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDriveは、兵庫県と、兵庫での空飛ぶクルマの実現に向け、2023年1月24日に連携協定を締結した。

今後は、相互の連携を図り、空飛ぶクルマの開発と社会実装に取り組むことにより、科学技術の発展、イノベーションの創出、地域活性化、産業振興、防災・減災及び 2025年大阪・関西万博に向けた機運醸成を推進するとのことだ。

2023年1月24日に起業プラザひょうごにて行われた連携協定締結式の様子/左から、兵庫県 知事 齋藤元彦氏、SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏




空飛ぶクルマの実現に向けた連携協定について

空飛ぶクルマの開発と社会実装に取り組むことにより、科学技術の発展、イノベーションの創出、地域活性化、産業振興、防災・減災及び 2025 年大阪・関西万博に向けた機運醸成を推進することを目的に今回の連携協定が締結された。




連携協定締結の背景

同社は、空飛ぶクルマの機体メーカーとして、2025年の大阪・関西万博開催時に大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指しており、2021年9月には大阪府市と「空飛ぶクルマ」実現に向けた連携協定を締結し、大阪ベイエリアにおける空飛ぶクルマの実現に向けて、社会受容性を上げるための活動や実証実験の実施等を推進している。大阪ベイエリアに加え、関西圏から淡路、瀬戸内と、徐々にネットワークの広域化を目指す上で、ハイテク産業基盤、観光エリアとしての魅力、都市・郊外それぞれの移動需要とバランスが取れている兵庫県は空飛ぶクルマの実装エリアとして理想的であることより、同締結がなされた。



具体的な提携内容
(1) 空飛ぶクルマの機体及び事業開発に資する実証
(2) 空飛ぶクルマの社会実装に向けた環境整備
(3) 空飛ぶクルマに係る情報発信など社会受容性の向上
(4) 空飛ぶクルマに関わる産業のエコシステム形成



今回の締結に関するコメント

兵庫県 知事 齋藤 元彦 氏

兵庫にはベイエリアを中心とする海、山、川という多様なフィールドに加え、航空機産業の集積もあります。これまでのドローンの実証実験で培った知見を活かし、空飛ぶクルマの実現に向けた取組をこれから進めていきます。令和5年度には、空飛ぶクルマの社会実装に向けた予算を確保し、次世代空モビリティひょうご会議(仮称)を立ち上げ、社会受容性の向上、ポート整備支援、事業開発支援を行っていきます。SkyDriveさんとは万博1000日前イベントで縁ができ、連携協定締結に至りました。これからも共に歩んでいきます。

株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤 知浩 氏

兵庫県とは、これまで、実験機「SD-03」の展示や講演を通じて、空飛ぶクルマの社会受容性を高めるための活動を一緒に実施させていただいてきました。今回の協定で空飛ぶクルマの関西圏から淡路、瀬戸内へと広域化の実現に一歩近づくことができました。兵庫県は神戸空港やコウノトリ但馬空港もあります。ベイエリアから淡路島にかけては交通需要も見込め、空飛ぶクルマの運航に理想的な場所と感じております。空飛ぶクルマの実現により便利さと楽しさの提供に加え、防災機能の強化、地域活性化など、皆様の期待に応えられるよう推進して参ります。

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