北海道上士幌町に無人運営のスマートストア『かみしほろマルシェ』オープン NTT東日本ほか4組織で開発・運営

北海道 上士幌町(かみしほろちょう)は、地方創生が加速する拠点として人口増の実現を目指し、各分野の様々な政策を推進しているが、食等の充足に向けては小売業の慢性的な人手不足、担い手不足、高齢化などにより営業時間の短縮や閉店が進んでいるなどの課題がある。

また、新型コロナウイルスの影響により、来店客と従業員双方の安全と安心を守るため、人手を介さない現場オペレーションや購買行動が求められるようになっているという環境の変化を踏まえ、上士幌町、東日本電信電話株式会社北海道東支店(NTT東日本)、テルウェル東日本株式会社、株式会社TKFは、働き手不足の解消、小売店の撤退地域における買い物弱者などの支援、並びに住み慣れたところに誰もがいつまでも安心して暮らすことができる田園都市を目指し、無人運営を実現するスマートストア『かみしほろマルシェ』が2023年4月22日にオープンした。

同店は、地元商材や地域企業から選りすぐりの魅力的な商品を利用者の購買・行動などのデータに基づいて売れ筋の商品を選定・品揃えし、早朝、夜間帯でも買い物が可能な小売店舗を運営し、入店から商品選択、決済までをスマートフォンで完結することで、常時人員を配置することが不要となる省人化運営を実現し、持続的で利便性の高い買い物環境を提供する。

4者は、AI・IoT等先端のデジタル技術を活用した地域密着型スマートストアを開設することで、町民や移住者等に対し安心して住み続けられるまちづくりを行って行くと述べている。



『かみしほろマルシェ』の店舗概要

スマートフォンのアプリ「ピックスルー」により、入店から商品選択、決済までを利用者自身で完結することで、早朝・夜間でも運営を可能とし、レジ待ちがなく、密接・密集を避けた非接触の購買を実現する。商品については、飲料やレトルト食品といった飲食関連から、洗顔料やコスメなどの日用品まで幅広く取り揃えている。また、旅行者に向け、お土産となる地元商品なども揃っている。


ピックスルー:iPhoneスクリーンショット



主な特徴
・地域の有力企業が提供している魅力のある商品を品揃え
・時間にとらわれず早朝や夜間でも利用可能な営業時間
・スマートフォンのみで入店から商品選択、決済までが完結する、密接・密集を避けた非接触の購買
・AIを活用した需要予測による廃棄ロス削減及び発注作業の効率化を目指した店舗運営



各社の役割
上士幌町 ・「いつでも、欲しいものを、安心して」買い物ができる仕組みの整備
・地域における持続的な買い物環境の提供、地域活性化に関する実証
NTT東日本 ・システム設計、構築、保守及び回線提供
テルウェル東日本 ・クラウドサービス及びシステムの提供、データ分析・店舗支援業務の実施
TKF ・かみしほろマルシェ店舗運営
・地元商材、店舗との連携による商品選定及び購買分析に基づく新商品の開拓

【来店者の商品選択から決済までの流れ】

▼かみしほろマルシェ

オープン日 2023年4月22日(土) 午前9時
店舗場所 かみしほろマルシェ(住所:北海道上士幌町字上士幌東3線235-19)
営業時間 午前6時~翌日午前2時(年中無休 ※年末年始のみ休業予定)
※利用状況を踏まえ営業時間を変更する可能性もある。
取り扱い商品 ・飲料系、カップ麺系、ソース・鍋つゆ、調味料系、パスタ・うどん・そば・乾麺系、茶葉・インスタントコ ーヒー系
・シャンプー・リンス・トリートメント系、メイク落とし・洗顔料・コスメ系、生理用品系
・洗濯洗剤・食器用洗剤・ティッシュ・トイレットペーパー系
・土産物、上士幌町・十勝の地元食品
・オリジナル商品、プライベートブランド商品(アパレル・グッズなど)




今後の展開

今後は、利用者の要望や購買・行動データなどの傾向に基づいた売れ筋の商品を選定・品揃えしていくことも検討している。ニューノーマルの時代にあった効率的な店舗運営と利用者に喜ばれる品揃え、営業形態の充実を図っていくと同時に、AI等を活用し最新のテクノロジーをかけ合わせることで、利用者属性に合わせたお勧め商品や限定商品等をアプリ通じてご案内するとともに、希望商品を予め注文できる仕組み等、よりよいユーザ体験の場のご提供機会を作りながら魅力ある地域の買い物機能の形成を目指していくとのことだ。

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ロボスタ編集部

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