「ポケトーク for BUSINESS 同時通訳」にウェブブラウザ版が登場!ブラウザ起動してハンズフリーで音声と字幕で通訳

ポケトーク株式会社は「ポケトーク for BUSINESS 同時通訳」ウェブブラウザ版の提供を開始することを2023年11月9日に発表し、同日に提供を開始した。
ウェブブラウザで使えるようになることで、一般のスマホやタブレットで自動翻訳機能が使用できるようになり、翻訳デバイスを購入することなく、手軽に利用できるようになる。

Zoomなど、オンライン会議でもスマホで同時通訳。©POCKETALK CORPORATION

なお、音声認識のシステムに話題の生成AI技術を使用し、聞き取り精度を高めた。
価格は月額3,300円、年額で39,600円(ともに税込)。なお、30分間は無料で試してみることができる。

音声認識した言語と翻訳した言語をほぼ同時に表示することができる。©POCKETALK CORPORATION

報道関係者向け発表会に登壇したポケトークの松田社長は「6年前にポケトークを発売して以来、ずっとこの事業に取り組んできて、ついに言葉の壁を崩すことができると思っている。これをやり遂げるために昨年2月にはソースネクトから、ポケトークを企業名にしてスピンオフして設立した」とその思いを熱く語った。

ポケトーク株式会社 代表取締役社長 松田 憲幸氏。「30年間事業をやってきて、皆さんに感動して頂いた商品は初めて。今日の発表を心待ちにしていた」と語った。


ポケトーク for BUSINESSは右肩上がり

同社は「ポケトーク for BUSINESS」は8ヶ月前にサービスをスタートした。従来からお馴染みだったポケトークのデバイスからソフトウェアのサービスにも展開し、個人や観光ユースから、法人・ビジネス分野へとユースケースの場を拡大している。

従来からのポケトーク製品群。デバイス製品から、手持ちのスマホやタブレットで利用できるソフトウェア(クラウドサービス)へと展開


ソフトバンクと包括的契約を締結し、グローバルにポケトークを広めていきたい考えだ。既にアメリカ、オランダ等のヨーロッパに支社があり、 数十万台の実績がある。3年間で「ポケトーク」シリーズで100万台の販売を目指す、としている。ソフトウェアによるサービス展開で、更に上を目指したい考えだ。


「ポケトーク」シリーズはビジネス分野ではカンファレンスバージョンを投入、同時通訳として使用されているという。また、ムービー翻訳としての採用もある。




通訳も人手不足

松田氏は「業界事情としては通訳も人手不足という課題を抱えているとともに、翻訳ツールで人間の同時通訳のスキルを持った製品は今までになかった。「ポケトーク for BUSINESS 同時通訳」はまさにそのレベルを実現するものとして、今回アップデートを行なった。ぜひ一度体験してみて欲しい」と語った。






多かった2つの要望を実現

今回、ポケトークを販売してきて、顧客から多かった2つの要望に着目したという。ひとつは「スマホで使いたい」ということ。もうひとつは「ボタンを押す必要なく翻訳して欲しい」。その2つを実現し、新製品の特徴とした。


「ポケトーク for BUSINESS 同時通訳」とは

「同時通訳」は、相手の話す10言語(英語、日本語、韓国語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語)を74言語の音声と字幕でリアルタイムに理解し、同時通訳者がいるように会話を翻訳するサービス。
ウェブブラウザ上で使用できるので、インターネット接続(Wi-FiやLTEなど)しているスマホやパソコン、タブレット端末で使用できる。またオンライン会議だけでなく、対面でも使えることが大きな特長のひとつとなっている。

■ポケトークfor business 同時通訳


操作画面


©POCKETALK CORPORATION

■ポケトーク同時通訳ブラウザ版新登場

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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