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日産と赤ちゃん本舗　子守り支援ロボット『イルヨ』コンセプトモデルを発表「チャイルドシートの壁」を解決へ

2024年2月1日 By ロボスタ編集部

日産は赤ちゃん本舗と協業し、親子ふたりきりでのドライブ中の安心安全な運転に貢献することを目指して開発した、運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」のコンセプトモデルを2024年1月31日に開催した「イルヨコンセプトモデル発表会」で初お披露目した。

『チャイルドシートの壁』をイルヨが解決

発表会の冒頭、日産常務執行役員神田昌明氏と赤ちゃん本舗取締役執行役員谷口もとみ氏が登壇。イルヨについてのプレゼンテーションを行った。

登壇した日産常務執行役員神田昌明氏（左）、赤ちゃん本舗取締役執行役員谷口もとみ氏（右）

赤ちゃん本舗の谷口氏は赤ちゃんと親がふたりきりでドライブする際の悩みについて説明。日産と赤ちゃん本舗が共同で行った調査では8割以上が「赤ちゃんが泣いた時にあやせない」と回答したと説明。

更に、9割以上が『後ろ向きチャイルドシートにより、赤ちゃんの様子がわからず不安』という点を踏まえ、「親御さんがひとりで運転中に赤ちゃんが泣いてしまうと困ってしまいます。ここを日産さんと解決できたらと考えました」とイルヨの開発背景に言及した。

日産の神田氏は調査結果から見えたママパパの悩みの中に、「まさに『チャイルドシートの壁』と呼ぶ隔たりがある」と言及。このような親子課題を解決るため、様々な先進技術から着想し、北里大学医療衛生学部とも協力のもと実証実験を行い、今回イルヨのコンセプトモデルをお披露目するに至ったと説明した。

イルヨは2体で構成

日産のセンシング技術から着想を得て開発したイルヨは、後部座席のチャイルドシート横に設置するロボット・「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置するロボット・「ベビーイルヨ」の2体で構成されている。

ドライバーが自身の近くにあるベビーイルヨに特定の言葉を投げかけると、後部座席のイルヨが作動。手を振る動作や、いないいないばぁなどの動きでチャイルドシートに座る赤ちゃんをあやす。また、イルヨのカメラが赤ちゃんの表情を認識してベビーイルヨに伝達。ベビーイルヨの目の開閉によって、赤ちゃんが寝ているかどうかを親が把握できる仕組みになっている。

また、イルヨのカメラが赤ちゃんの表情を認識してベビーイルヨに伝達。ベビーイルヨの目の開閉によって、赤ちゃんが寝ているかどうかを親が把握できる仕組みになっている。

イルヨ宣伝部長として南海キャンディーズの山里氏が登場

発表会では、イルヨ宣伝部長として南海キャンディーズの山里亮太氏も登場。イルヨについて感想を問われると「かわいらしいですね、実際に自分の子どもとドライブしている中でたくさんの悩みがあったので、その時に出会いたかったです。」と述べており「（イルヨを触りながら）早く体感してみたいです。」と感想を述べていた。

イルヨ概要

名称	INTELLIGENT PUPPET イルヨ
各ロボットの名称	イルヨ（後部座席に設置）ベビーイルヨ（運転席横のドリンクホルダーに設置）
日産のセンシング技術から着想した各種機能	開発初期段階に行った赤ちゃんのいる親へのヒアリングで、運転中に後部座席の赤ちゃんをあやす言葉の投げかけとして「◯◯ちゃん、いるよ。ここにいるよ」と、親が自身の存在を赤ちゃんに声かけする様子が多く見受けられました。この声かけから着想し、「イルヨ」と名付けられました。
ネーミングの背景	１：「いるよ～」「いないいない、ばぁ」「こっちだよ～」「お歌を歌うよ～」の4つのウェイクワードをベビーイルヨが音声認識。それぞれのウェイクワードに合わせてイルヨが作動し、チャイルドシートに座っている赤ちゃんをあやします。 2：イルヨがチャイルドシートに座る赤ちゃんの表情の変化をカメラで検知。赤ちゃんの目の開閉を感知することでベビーイルヨも目を開閉。運転席の親に赤ちゃんが寝ているか起きているかを知らせます。