安川電機の新製品ロボット「MOTOMAN NEXT」に「NVIDIA Jetson Orin」と「Wind River Linux」採用 知性と自律性を実現

組込みシステムの基盤を提供するウインドリバーの日本法人、ウインドリバー株式会社は、サーボモーター、インバータ、産業用ロボットの大手メーカー株式会社安川電機の新製品「MOTOMAN NEXT」の開発にWind River Linuxが利用されていることを発表した。

MOTOMAN NEXTは、高度なAI機能によって自律的に環境に適応し、判断することを実現する業界初の商用産業用ロボット。この新しいロボットには「NVIDIA Jetson Orinプラットフォーム」と「Wind River Linux」が搭載されており、新たなレベルのインテリジェンスと自律性を実現。作業力と判断力の高度な機能を備えることで、不確定要素の多い困難な作業を処理することができるようになり、これまで人間の感覚や判断能力を必要とした自動化が難しかった新たな応用分野での自動化を推進する。

ウインドリバーの最高顧客責任者、アミット・ローネン氏は次のように述べている。

ウインドリバー アミット・ローネン氏

AIはエキサイティングな未来を切り拓いています。安川電機のような業界リーダーが提供する次世代のAI搭載ロボットを、Wind River LinuxとNVIDIA Jetsonを組み合わせることで実現できたことを嬉しく思います。ウインドリバーは安川電機とNVIDIAと協力し、機械学習とAIを迅速に革新する、よりインテリジェントなシステムの実現を支援します




MOTOMAN NEXTについて

MOTOMAN NEXTは、周辺環境の変化や、他のロボット・周辺機器を含むシステムの状況を自ら判断して作業を実行できる。動作経路の障害物を避けて最適経路で動いたり、色や形状にばらつきがある品物をその系統ごとに仕分けして箱詰めするなど、これまで人による認識や判断が必要とされた変化や不確定要素が多い作業に対応することが可能。Wind River LinuxはMOTOMAN NEXTの自律制御ユニットに利用されており、NVIDIA Jetson Orin上で動くLinuxの商用化を実現している。


NVIDIA Jetson

エッジAI、組込み、ロボットアプリケーション向けのプラットフォームであるNVIDIA Jetsonは、スケーラブルなソフトウェア、最新のAIスタック、量産可能なROSパッケージ、アプリケーション固有のAIワークフローを提供。ソフトウェア定義の自律型マシンや画期的なエッジAIソリューションの構築に必要な電力効率に優れた性能を提供しながら、AIソフトウェアとクラウドネイティブなワークフローを共有することが可能だ。


Wind River Linux

Wind River Linuxは、組込み業界をリードする最先端の組込みLinuxプラットフォームだ。特定のユースケース向けにカスタマイズされたLinuxオペレーティングシステム上で動作する、堅牢で信頼性が高く、セキュアな組込みソリューションの開発、デプロイ、運用を実現。また、ミッションクリティカルなアプリケーションに求められる、高い安定性とセキュリティ、リアルタイムパフォーマンスのニーズに対応する。

■【動画】Wind River Linux Solution Overview(英語)


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ロボスタ編集部

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