京セラ、月と地球を結ぶ通信システムの開発と実証にKDDIとともに参画 JAXAの宇宙戦略基金事業
2025年1月31日
By ロボスタ編集部
京セラは、2025年1月から2025年12月まで、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金の技術開発テーマである「月-地球間通信システム開発・実証(FS)」に、代表機関のKDDIの連携機関として参画すると発表した。
現在、NASAやJAXAをはじめとして、世界各国の宇宙機関は2020年代後半の有人月面着陸および、継続した月面探査活動を通じた科学的発見・産業振興・次世代の人財育成を目指す「アルテミス計画」を進めている。
「アルテミス計画」は、米国が提案している国際宇宙探査計画で、有人月面着陸、および将来的な有人火星着陸を目指すと発表し、日本政府も参画を表明している。
この計画では、月面探査活動に必要となる月-地球間および月面での大容量通信を実現する環境の構築が求められている。このたびの「月-地球間通信システム開発・実証(FS)」では、代表機関のKDDIと、各連携機関とともに、月-地球間および月面での大容量通信実現に向けた可能性を検討していく。
京セラは、通信機器・通信インフラ技術を活用し、過酷な月面環境で使用可能なモバイル通信機器の機能・性能要件の抽出を実施していく。また、本事業で得られた技術・知見を活かして、今後、成長が期待されている宇宙領域ビジネスへ通信分野での参入を目指す。さらに、地球と月をつなぐ大容量通信を通じて、月以遠の宇宙探査や月面産業の発展に貢献していく考え。
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