同時通訳でAI通訳vs人間、CoeFontが比較結果を公表 「CoeFont通訳」正式リリース開始

AI音声プラットフォーム「CoeFont」を提供する株式会社CoeFontは、リアルタイムAI通訳「CoeFont通訳」を2025年3月14日に正式リリースした。
このリリースにあわせ、AI通訳と人間のプロの通訳者を多角的に比較した検証結果を発表した。近年、ビジネスシーンにおける国際化が加速する中、通訳の手法も大きく進化した。AI通訳の性能が向上し、プロ通訳との違いが改めて注目されている、としている。
今回の検証では、コスト、キャパシティ&アベイラビリティ、事前準備、リアルタイム性、平均通訳精度、パフォーマンスの安定性、パフォーマンスの継続性、専門用語への適応力といった観点からAI通訳とプロ通訳を徹底比較。同社の徹底比較の結果は概ねAI通訳が好成績をあげ、ビジネスの用途に応じた最適な選択肢が見えてきた、としている。
同社はリリースを通じて「本検証を通じて、AI通訳は「コストと即応性」の面で優位性がある一方、専門性や高度な交渉の場ではプロ通訳の強みが生きることが明らかになりました。
CoeFontでは、今後もAI技術の進化を追求し、より高精度な通訳機能を提供することで、ビジネスの多様なニーズに応えていきます」とコメントしている。
AI通訳とプロ通訳の比較項目
検証では、AI通訳とプロ通訳の実際の使用環境における性能の比較を実施。評価の基準は次の指標。それぞれの強みや最適な活用シーンを明確にすることを目的とした。
コスト(利用金額)
キャパシティ&アベイラビリティ
事前準備
リアルタイム性
通訳精度
パフォーマンスの安定性・継続性
専門用語への適応力
導入コストの比較
1.利用金額の比較
・AI通訳(コエフォント通訳):月額5,000円で利用可能(定額制で使い放題)
・プロ通訳:1時間あたり10,000円~(30分以上の会議では2名の通訳者が必要)
2.キャパシティ&アベイラビリティ(利用可能性)
・AI通訳:アプリをインストールすれば、いつでもすぐに利用可能
・プロ通訳:スケジュール調整に時間がかかる。利用可能な時間帯が限られる。通訳者のアサインに最低5営業日かかる
3.事前準備の必要性
・AI通訳:不要
・プロ通訳:事前の資料共有やMTGが必要
パフォーマンスと品質の比較
1.リアルタイム性(通訳開始時間)
・両者ともに2秒以内で通訳開始が可能
2.平均通訳精度
・AI通訳:80〜95%の精度(使い込むほど成長)
・プロ通訳:70%(担当者により翻訳精度が異なる)
3.パフォーマンスの安定性
・AI通訳:常に80%以上の精度を達成
・プロ通訳:担当者のスキルによるばらつきがある
4.パフォーマンスの継続性
・AI通訳:MTGを通じてパフォーマンスを維持
・プロ通訳:10分間の交代でパフォーマンスを維持
5.専門用語やドメイン特化の適応力
・AI通訳:事前学習なしで自動的に適応
・プロ通訳:1〜2回のMTGが必要
※検証概要
プロの通訳者に10名に1時間程度の会議通訳を実施
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