神奈中タクシー約700台がUberアプリで配車可能に 藤沢市など神奈川県10市4町で新たにサービス開始

Uber Japanは、2025年6月10日より、スマートフォンアプリ 「Uber」から簡単にタクシーを呼べる「Uber Taxi」を、藤沢市、平塚市、茅ヶ崎市を含む神奈川県10市4町で新たに開始した。
すでに横浜市、川崎市、横須賀市、相模原市では展開しているため、これによって県央・湘南地域のタクシー移動が一層便利になると見られる。


神奈中タクシーのタクシー車両約700台が加わる

今回のサービス開始はUber Japanが2025年2月に電脳交通と締結した戦略的パートナーシップの一環。神奈川県内最大規模のタクシー事業者のひとつ、神奈中タクシーのタクシー車両約700台が「Uber Taxi」に加わる。

県央・湘南地域では、運転手や利用者の減少に伴う路線バスの廃止が進むほか、郊外地域での最終バス時刻の早さや、鉄道駅・主要バス停から離れたエリアの広さ・影響人口の多さ、ドライバーの高齢化などに伴う交通手段不足が課題となっている。

210万人以上の人口を有する10市4町で「Uber Taxi」を新たに展開することで、アプリでいつでも必要なときにタクシーを呼べる安心感を提供するとしている。

神奈川県内では、「Uber Taxi」はすでに横浜市、川崎市、横須賀市、相模原市で展開しており、新たに県央・湘南地域が配車可能エリアに加わる。

Uber Taxi 新規展開エリア

県央地域:厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市
湘南地域:平塚市、藤沢市、茅ケ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
県西地域:中井町

Uberアプリの配信リクエストが電脳交通の端末で配車リクエスト受信可能に

電脳交通のクラウド型タクシー配車システム「DS」とのシステム連携により、電脳交通のクライアントであるタクシー事業者及び乗務員は、Uber Japanと直接提携を結ばなくとも、Uberアプリを通じた配車リクエストを電脳交通の端末で受けられる。「DS」とのシステム連携を通じ、神奈川県最大のタクシー事業者の一つである神奈中タクシーが「Uber Taxi」の配車を受けられるようになり、Uber Taxiの配車可能台数・エリアは大幅拡大する。

Uber Japanは、今後も地域のタクシー事業者や電脳交通との連携を深め、より多くの地域での「Uber Taxi」の展開を加速するとしており、自由で快適な移動環境を実現し、地域の移動課題解決と経済活性化に貢献していくとのことだ。

乗客とドライバーのスムーズなマッチングを実現するUberアプリ

Uberアプリには、優れたアルゴリズムやAI技術を活用した多様な先進機能が備わっており、乗客とドライバーのスムーズなマッチングを実現している。

自動決済機能:クレジットカード等の支払い方法を事前にアプリに登録することで、目的地到着後はそのまま降車するだけで自動的に決済が完了する。

チャット機能:ドライバーとアプリ内でメッセージのやり取りが可能。待ち合わせ場所や服装などを共有することで、混雑した駅や観光地でもスムーズな合流を実現する

多言語対応:Uberアプリは70カ国以上、約50言語に対応しており、チャットの内容も自動翻訳されるため、外国人旅行者との円滑なコミュニケーションが可能。

評価システム:乗客とドライバーが相互に評価を行うことで、サービス全体の品質向上に寄与し、安心・快適な移動体験を提供する。

また、月額498円/年額3,998円で加入可能な定額サービス「Uber One」に登録することで、高評価ドライバーとの優先マッチングが可能となり、さらに乗車料金の10%相当分のクレジットが毎回付与される。付与されたクレジットは、次回のUber Taxi乗車やUber Eats注文時の割引に利用が可能となる。

Uber Taxiの利用方法

・Uberアプリを起動し、乗車地と目的地を入力
・見積もり料金と推定到着時間を確認
・配車リクエスト後、近隣のタクシーとマッチング
・アプリ上で推定到着時間・車両の現在地などを確認し、タクシーの到着を待機
・到着したタクシーに乗車し、目的地で降車

Uber Japanはこれからも、「Go Anywhere」(どこにも行ける)のビジョン実現に向けて、更なるサービス拡充に努めるとしている。