中国最大手の検索サービス提供会社、Baidu(バイドゥ、百度)が人工知能(AI)、音声アシスタント領域で他社パートナーとの提携を進めており注目だ。
今回はQualcomm(クアルコム)と、Huawei(ファーウェイ、華為技術)との戦略的提携について紹介する。
Baidu / Qualcomm
まず、2017年12月8日、Baiduと、通信技術および半導体の設計開発を行う大手企業QualcommがAI音声アシスタント領域での戦略的提携を発表した。
今後、Baiduの自社AI音声アシスタントシステム「DuerOS」を最適化し、スマートフォンやIoTデバイス向けのAI音声およびスマートアシスタントソリューションを改良することで協力するという。DuerOS技術をQualcommが最適することで、常時稼働、低電力、音声起動、エコー除去、ノイズ抑制などをシステムに組み込むことを目指す。
DuerOS搭載のスマートスピーカー(AIスピーカー)、Ravenシリーズへの実装などを期待したい。
Baidu / Huawei
続いて2017年12月21日、Baiduとスマートフォン製造・販売大手のHuaweiがAIに関して戦略的合意に署名したと発表した。
今後、両社でオープンなモバイル人工知能(AI)エコシステムを構築していくという。その取り組みの中には、音声認識、画像認識などの改良も含まれており、スマートスピーカーへの応用が期待される。また将来はユーザーからの問い合わせに反応するだけでなく、積極的にサービスを提供するようなスマートデバイスを目指すという。