米メディア「The Information」が音声ショッピングについて期待ほどは使われていないと報じた。
記事によれば、Amazon EchoなどのAlexa搭載デバイスは世界で5,000万台出荷されているが、そのうち2%しか音声ショッピングをしていないというのだ。また、Alexaの音声ショッピングを使って何かを買った人のうち、約90%が再び音声ショッピングをしないとの調査結果が出たという。それが本当であれば、2018年時点で音声ショッピングはまだ一般世帯に普及するレベルではないという記事の主張はその通りだろう。
過去にロボスタで紹介してきた音声コマース・音声ショッピングの調査結果、予測レポートとはかなり違うニュアンスなのだが、どうしてこういう結果になっているのだろうか。
【OC&C Strategy Consultants調査】米国・英国の音声ショッピング市場、2022年に4.2兆円に
それぞれのデータの期間や対象も違っているにせよ、The Informationの主張とは10倍違う印象なのは不思議ではある。どの調査予測のデータが正しいかはさておき、音声だけでショッピングする人がまだ主流ではないのは事実だ。
音声ショッピングがより一般的に使われるようになるためには、「Echo Show」や「Echo Spot」、Googleのスマートディスプレイなどの画面つきデバイスが普及することも必要だ。画面を使っての音声ショッピングとなれば、音声で検索、画面で比較、音声で注文、画面で注文確認といった流れを違和感なく自然に行うことができ、これまで二の足を踏んでいた人でも容易に買い物ができるようになるかもしれない。
Source:The Information