KEENON、清掃ロボット「C55」をラスベガスのISSA North America Expoで初公開

KEENON、清掃ロボット「C55」をラスベガスのISSA North America Expoで初公開

KEENON Roboticsは、11月11日(土)にアメリカのラスベガスで開催されたISSA North America Expoにおいて、中・大規模エリア向けの業務用清掃ロボット「C55」を公開した。

同イベントでは、C55のほかにも清掃ロボット「C40」「C30」、ホテルロボット「W3」、配膳ロボット「T10」、高可搬重量輸送ロボット「S300」といった主力製品群も展示され、同社のサービスロボット分野における包括的な製品ポートフォリオとリーダーシップが示された。

1台3役、中・大規模施設向け清掃ロボット「C55」の主な特徴

C55は、3,000㎡を超える屋内環境向けに設計されており、掃き掃除、洗浄、吸引の3つの機能を1台に統合した清掃ロボットである。

その中核となる革新的な特徴として、まず高い清掃能力が挙げられる。3連ローラーによる乾湿分離設計を採用し、常にきれいな水で水拭きを行うことで、汚れの交差汚染を防ぐ。さらに、21,000Paの強力な吸引力により、拭き掃除後の床を30秒で乾燥させる。

さらに効率性も大幅に向上。清掃能力は1時間あたり2,376㎡に達し、110Lの特大水タンクを搭載することで、1日1回の給水で終日稼働が可能となる。

また、LiDARとステレオビジョンを融合した360°認識システムにより、障害物を正確に回避するスマートな操作を実現。遠隔管理やレポートの自動作成にも対応する。さらに、ドッキングステーションで充電、汚水処理、給水を全自動で行うことができ、完全なハンズオフ運用を実現する。

堅牢性と信頼性も追求されており、デュアルバッテリーシステムと5秒で交換可能なホットスワップ機能により、24時間365日の連続稼働に対応。5cmまでの段差を乗り越える能力を持ち、施設内の減速帯やケーブルといった複雑な地形にも容易に対応できる。

多様なニーズに応える製品群と連携ソリューション

KEENON Roboticsは、C55だけでなく、広大な施設から隅々までの清掃まで、多様なシナリオに対応する包括的な清掃ロボットのポートフォリオを有している。商業施設向けの掃き・拭き同時ロボット「C40」、カーペットケアに特化した「C30」、日常的なメンテナンスを担う「C20/C25」などがその一例である。

これらのロボット群は、単体で機能するだけでなく、インテリジェントな連携ソリューションを提供することも可能だ。例えば、産業環境では清掃ロボットと高可搬重量輸送ロボット「S300」が連携して稼働し、ホテルではサービスロボット「W3」と清掃ロボットが連携することで、業務効率とゲストの体験価値を同時に向上させることが期待できる。

市場シェア世界1位、統合ソリューションで事業変革を支援

大手IT市場調査会社IDCの最新レポートによると、KEENON Roboticsは業務用サービスロボット市場において世界第1位の地位を確立しており、出荷台数シェアでも世界第1位を記録している。

《ロボスタ編集部》

関連タグ

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

ニュースレター配信中!無料会員登録をしていただくと、定期的に配信されるニュースレターを受け取ることができます。また会員限定の記事を閲覧することも可能になります。

編集部おすすめの記事

特集