2025年12月3日(水)から開催される「2025 国際ロボット展(iREX)」において、NVIDIAが国内外のパートナー企業と共に、次世代のロボティクスおよびビジョンAIに関する最新技術を披露する。同社のオープンプラットフォームである「NVIDIA Isaac」や「NVIDIA Metropolis」を基盤とした、多様なソリューションが展示される予定だ。
開発を加速するNVIDIAのオープンプラットフォーム
NVIDIAは、ロボット開発をコンセプトから実運用まで加速させるためのオープンプラットフォームを提供している。
「NVIDIA Isaac」は、視覚言語アクションモデル「GR00T N」や、高機能なシミュレーション・学習フレームワーク「Isaac Sim」「Isaac Lab」を統合し、多様なAIロボット開発を促進する。一方、「NVIDIA Metropolis」はスマートインフラ向けのビジョンAIプラットフォームであり、「AI Blueprint for Video Search and Summarization (VSS)」を活用することで、工場の安全性向上や管理業務の効率化に貢献する。これらのプラットフォームは、トレーニングから現場への展開までをシームレスにカバーし、ロボティクスとビジョンAIの実現を後押しする。
会期中の12月3日(水) 15:15からは「ヒューマノイドロボットフォーラム」が開催され、NVIDIAのスマートマシン事業 統括部長であるムラーリ ゴパラクリシュナ氏が登壇。また、12月4日(木) 12:30からは菱洋エレクトロ主催のウェビナーも予定されている。
国内外のパートナー企業が最新ソリューションを展示
展示フロアでは、NVIDIAのパートナー企業が最新技術を駆使したデモンストレーションを行う。
菱洋エレクトロ(ブース:W1-19)は、「デジタルツインと生成AIでロボット導入を加速」をコンセプトに、「NVIDIA Jetson Thor」と「NVIDIA Isaac GR00T」を連携させた開発手法を紹介する。また、マクニカ(ブース:W4-65)は、「NVIDIA Isaac Sim」や「NVIDIA Cosmos」を活用したデータセット生成や、「NVIDIA Isaac Manipulator」によるロボット制御のデモを実施する予定である。

安川電機(ブース:W1-01)は、自律ロボット「MOTOMAN NEXT」を用いて、食品、物流、医療など幅広い業界への自動化ソリューションを展示。「i3-Mechatronicsで新たな価値をリアルな”かたち”に」をテーマに、AIが商品の特性に応じて最適な箱詰めを行うデモなどを披露する。
多様な分野で活躍するAIロボット技術
その他にも、多くの企業や機関がNVIDIAの技術を活用したソリューションを展示する。
国内からは、アールティ(ブース:E5-32)が国産4足歩行ロボット、金沢工業大学(ブース:E5-30)が工場内自律走行ロボット、川崎重工(E5-10)が医療機関向け双腕自走式ロボット「Nurabot」、GMO AI & ロボティクス商事(ブース:E4-02)がUnitreeのヒューマノイドロボット「G1」などでそれぞれ出展。
海外からは、Advantech(ブース:W4-55, W3-49)がロボット制御システム、Solomon(ブース:E7-57)が自然言語を理解するヒューマノイドロボット、Techman Robot(ブース:E7-32)がNVIDIA Omniverse上で構築したデジタルツインによるAI検査ソリューションなどを紹介する予定となっている。

