AiMOGA Roboticsは、Asian Youth Para Games (AYPG) 2025の重量挙げ競技の表彰式で、ヒューマノイドロボット「Mornine」と四足歩行ロボット「Argos」が金メダル授与を補助したと発表した。
表彰式にこうした演出が加わり、国際大会におけるロボット技術の実装例を印象に残したと言える。
表彰式での役割
Mornineは金メダルを保持し、アジアパラリンピック委員会のCEOであるTarek Souei(タレク・スエイ)氏とともに優勝者への授与を行った。Argosは同席して進行を支援した。
大会運営を広範にサポート
開会セッションではAiMOGAがステージに登場し、アジアパラリンピック委員会の会長やドバイの王族とともに司会進行を担った。
競技期間中、MornineとArgosは準備エリア、文化交流スペース、試合後ゾーン、フォトインタラクションの各ポイントに配置され、ナビゲーション案内、イベント説明、ダンス披露、備品の搬送など多様なタスクを実施。アジア各国からの選手・観客・大会運営に対して支援を行った。
技術基盤と展開状況
同社によると、今回の参加は中国のロボットが国際的なパラリンピック関連大会に関与する初の事例と位置づけられる。
多言語での対話、動的な障害物回避、複合サービスの提供などで安定した性能を示し、Embodied AIの進展と今後の公共サービスへの応用可能性を示したと考えられている。
MornineはEUのハードウェアおよびソフトウェアの二重認証を取得した初のヒューマノイドロボットとされ、AiMOGAの製品は30以上の国と地域で導入されている。さらに同社は2025年10月、マーケティングのニーズに対応するビジョン言語モデルMoNetを発表した。
AiMOGA Roboticsは、実運用の場で得たデータを基に、信頼性の高いAIアシスタントの構築を進める方針だ。
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