株式会社スペースデータは、国際宇宙ステーション(ISS)船内を体験できる「ISS Simulator」の最新アップデートを実施した。配信はSteamストアで2025年12月22日に開始(バージョンはVer.1.3)。

今回のアップデートでは、船内全体のライティングを改善し、実機に近い光の再現性を高めた。太陽光の処理を見直し、軌道上で生じる自然かつダイナミックな光の変化を表現するとしている。

操作面の刷新として、一部メニューのUIを更新し操作性を向上。カメラ操作の切り替え機能を追加し、探索・観察・検証など用途に応じた視点を選択できるようになった。船内移動時にはモジュールごとの名称を表示し、ステーション構造の理解を支援する。

パフォーマンス面では、船内オブジェクトの調整により動作負荷を軽減。開発環境をUnreal Engine 5.6へ移行し、今後の表現力と性能向上に向けた基盤を整備した。これにより描画品質や最適化の余地が広がり、将来の機能拡張に備えるとしている。

アップデートの概要
船内の全ライティングを改善し、より現実のISS船内に近い光表現を実現
太陽光の処理を見直し、自然でダイナミックな光の変化を再現
一部メニュー画面のUI更新による操作性向上
カメラ操作の切り替え機能を追加し、用途に応じた視点操作を選択可能に
船内移動時にモジュールごとの名称を表示し、構造理解をサポート
船内オブジェクトの調整による動作負荷の軽減
開発環境をUnreal Engine 5.6へ移行し、今後の表現力・性能向上の基盤を整備
アップデートは既存ユーザーに対してはSteamの起動で自動更新される。新規ユーザーはSteamストアの「ISS Simulator」ページから最新版を入手可能だ。
Steam®ストア「ISS Simulator」
https://store.steampowered.com/app/3239970/ISS_Simulator/
「ISS Simulator」はJAXAの協力のもと、ISSの3D空間や微小重力、気流といった環境をデジタル上に再現する宇宙シミュレーターである。エンターテインメントや教育用途に加え、宇宙ロボット運用や宇宙実験のシミュレーションなど産業領域での利用も見込まれる。
スペースデータは「宇宙を誰もが活用できる社会へ」を掲げ、地球・宇宙環境のデジタルツインを核にプラットフォーム構築を進めるテクノロジースタートアップである。本社は東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階、資本金は15億1300万円。問い合わせは同社の問い合わせフォームで受け付けている。



