川崎重工、AMR活用で変種変量生産を柔軟に対応する車体組立ラインを公開

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川崎重工は、国際ロボット展2025にて、AMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)を活用したフレキシブルな車体・ボデー搬送ソリューションを発表した。その概要を2026年2月25日(水)に公式YouTubeで公開している。

消費者のニーズが多様化する現代の製造業において、多種変量生産に柔軟に対応できる次世代の車体組立ラインを実現するものである。

従来設備の課題とAMRによる変種への対応力

自動車の車体組立ラインにおいて、従来は固定搬送装置による高密集かつ高稼働率の大量生産が主流であった。しかし、固定式の設備は工場床に搬送機を直接設置するため、工程の分岐が非常に困難であった。新しい車種を追加する場合は同一工程で対応せざるを得ず、治具の追加などを行う際には生産ラインの稼働を完全に停止している時間に作業を行う必要があった。


今回川崎重工が発表したAMRを用いたソリューションは、こうした課題を解決する変種への対応力を持つ。AMRは自律的に走行するため、搬送経路の変更が容易である。

これにより、ラインの途中で工程を分岐させやすく、新規工程の追加作業にもスムーズに対応できる。大規模な設備改修や長時間のライン停止を伴わずに、柔軟なライン構成の変更が可能となる。


生産量の変動に強い変量への対応力と経済性

AMRは、生産量の増減に柔軟に適応する変量への対応力も備えている。

従来の固定ラインでは、生産量が減少するとそれに比例してライン全体の稼働率も低下し、工程の追加や削減を検討する必要が生じていた。しかし、AMRを活用した生産ラインであれば、システム上のマップ変更のみで迅速に対応可能である。工程を分岐させて余剰となったラインで別の車種を生産するなど、生産ラインの稼働率を維持し、常に100%に近い稼働状態を目指すことができる。


また、AMRの導入は工期の短縮にも大きく貢献する。従来の搬送装置と比較して、設備の設置から実際の稼働に至るまでの作業時間を大幅に削減できる。さらにAMR自体が汎用機であるため、将来的な生産ラインの更新時にも既存のAMRをそのまま流用することができ、設備投資の観点からも非常に経済的である。

1ton可搬と2m/s走行によるボデー搬送への最適化

本ソリューションのAMRは、自動車のボデー搬送に最適な高い基本性能を有する。1tonの可搬能力を備えているため、様々なサイズの車体ボデーの搬送に幅広く対応する。走行速度についても2m/sを実現しており、従来の搬送機と同等の搬送速度を維持しているため、生産効率を落とすことなく導入が可能である。



AMRを活用した川崎重工の車体組立ラインは、従来の常識であった連結された搬送から、工程ごとに独立したフレキシブルな搬送への転換を実現するものである。

モデルチェンジや新工程の追加にも柔軟に対応し、設備稼働率を維持しながら生産ライン全体の最適化を可能にするこの技術は、今後の自動車製造現場に革新をもたらすと期待できるのではないだろうか。

《ロボスタ編集部》

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