水素×AI×ロボット×半導体を一拠点に集約!テキサスに建設計画のMount Hydrogen

水素×AI×ロボット×半導体を一拠点に集約!テキサスに建設計画のMount Hydrogen

MacroValor CorporationとFavis Advanced Roboticsは、テキサス州オースティンに出力3,000MWのAI・ロボティクス・半導体統合メガキャンパス「Mount Hydrogen」の建設計画を発表した。
同施設は天然水素エネルギーのみを電源とし、ゼロエミッションでの継続稼働を実現する。
現在、初期の敷地計画、パートナー評価、インフラモデルの構築を進行中だ。

エネルギー基盤・水素が支える安定稼働

Mount Hydrogenの中核となるのは、公共電力網や海外エネルギー市場から独立した専用3,000MW天然水素エネルギーネットワークである。
このアーキテクチャは、電力網の変動や炭素規制から切り離された長期固定エネルギーコスト、断続的な再生可能エネルギーへの依存を排除したAIトレーニング向けの継続稼働、そして高密度GPUクラス演算に対応した熱管理システムという3つの構造的優位性を持つ。

Favis Advanced RoboticsのCEOであるStephen Favis氏は「AIのボトルネックはもはやモデルではなく、その背後にある物理インフラだ。Mount Hydrogenは、エネルギー・演算・サプライチェーンの課題を米国内で同時に解決する手段だ」と述べた。

AI・ロボット・半導体を一拠点に集約

同キャンパスはAI推論プラットフォーム「Subvertio AI」の主要開発環境となる。Subvertio AIはクラウドではなく、機械・車両・防衛システムなどのソブリンハードウェア上での展開を前提に設計されており、視覚・言語・組み込み制御システムにわたるマルチモーダル推論と、クラウド依存や海外データ経路なしに動作する自己診断・適応型ランタイム最適化機能を備える。

Favis Advanced Roboticsは同キャンパスでヒューマノイドプラットフォーム「Seraphim」の製造・訓練を行う。Seraphimは防衛・産業・危険環境での精密作業向けに設計されており、高密度固有感覚センシング、人間に近い動作を実現する非線形トルクアクチュエーション、複雑な工具操作に対応する精細運動能力を搭載。

さらに、従来の光ファイバーケーブルを超低遅延メッシュネットワークに置き換えるワイヤレスデータセンター相互接続技術「Tachyon Link」の実証拠点としても機能する。
半導体分野では、RISC-V自律型アーキテクチャとFPGAアクセラレーションを採用した「ARC Computer」および「ARC Phone」を製造し、シリコンから完成デバイスまでの完全国内サプライチェーン確立を目指す。

将来展開・国家規模のインフラ整備へ

Mount Hydrogenは広範な国家インフラプログラムの第1フェーズと位置付けられている。

今後の拡張計画には、水素電力による地域AIデータセンター30拠点の展開、国家規模のヒューマノイドロボット製造能力の確立、先進的付加製造・セキュアエレクトロニクス生産、防衛・産業サプライチェーンの統合が含まれる。

MacroValor社とFavis Advanced Roboticsは現在、Mount Hydrogen開発プログラムへの参加を希望する戦略的パートナーおよびアーリーステージ投資家の評価を進めている。

《ロボスタ編集部》

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