産学連携で挑む次世代モビリティ、玉川大学チームがソーラーカー&グリーンフリートカーラリー「WORLD GREEN CHALLENGE 2026」でクラス優勝し2連覇

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産学連携で挑む次世代モビリティ、玉川大学チームがソーラーカー&グリーンフリートカーラリー「WORLD GREEN CHALLENGE 2026」でクラス優勝し2連覇
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玉川大学のプロジェクトチームTSCP(Tamagawa Sustainable Chemistry-powered-vehicle Project)は、2026年8月9日から11日にかけて秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催されたソーラーカー&グリーンフリートカーラリー「WORLD GREEN CHALLENGE 2026」のグリーンフリートチャレンジクラスに出場し、クラス優勝を果たした。同クラスでの優勝は2年連続となり、2連覇を達成した。

周回・プレゼン・グリーンラリーの合計点で頂点に

グリーンフリートチャレンジクラスは、環境に配慮した次世代自動車の走行性能を競う部門で、(1)周回ポイント、(2)プレゼンテーション審査点、(3)グリーンラリー順位点(走行計画との誤差の少なさを評価)の3項目の合計で順位が決まる。

玉川大学チームは周回数でクラス2位、プレゼンテーション審査でクラス1位、グリーンラリーでクラス3位となり、総合でクラス優勝を勝ち取った。

今大会のコースは例年の1周25kmから、6kmのショートコースに変更された。玉川大学チームは自作のハイブリッド・ソーラーカー「S-Mg concept」で、1日目に48周(288km)、2日目に61周(366km)、3日目に53周(318km)を走行し、3日間合計162周・972kmを走破した。2日目の時点で前年大会の走行距離を上回ったという。

海水由来のマグネシウム電極で走行用バッテリーを充電

大会2日目には、産学連携による研究の一環として、海水から取り出したマグネシウムを合金化して製作したマグネシウム空気電池用電極を発電システムの一部に使用し、走行用バッテリーを充電したうえで車両を実際に走らせる実証試験を行った。

この産学連携には、藤倉コンポジット、戸畑製作所、第一高周波工業、日本海水、東北大学多元物質科学研究所(柴田浩幸教授)、玉川大学工学部デザインサイエンス学科(斉藤純教授)が名を連ねている。

「S-Mg concept」は、太陽電池とメカニカルチャージ方式マグネシウム空気電池を併用したエネルギーミックス型充電システムを搭載する。走行用バッテリーを2セット用意し、一方を車両に載せて走行させながら、もう一方をピットで充電する運用とすることで、巡航速度に応じて1.5~2時間ごとにバッテリー交換とドライバー交代を行った。

今大会では車両側のモーターを左右後輪に独立懸架するダイレクトドライブ方式に改造したことで、前年大会で発生していた駆動系のトラブルを解消し、55~65km/h程度の巡航速度で安定した周回を重ねた。

学生副代表「2連覇という目標を達成できてうれしい」

大会には工学部デザインサイエンス学科の斉藤純教授(チーム代表)をはじめ、有山大地助手、学生代表でドライバーも務めた小島達也さん、学生副代表兼ドライバーの田中陽翔さんら学部3・4年生の学生が参加した。

学生副代表の田中陽翔さんは「大会に向けて、チームメンバーと協力して『S-Mg concept』の部品やシャーシを設計・製作した。事前練習した甲斐もあり、車体メンテナンスやドライバー交代、エネルギーミックス充電システムの運用が大会中にも日に日に上達していった実感がある」とコメント。「今大会では昨年に比べてトラブルがほとんどなく、ドライバーやピットのメンバーも安心してそれぞれの役割に集中することができた。海水由来のマグネシウム電極で発電した電力で車両を走らせるという貴重な体験もできた。2連覇という大きな目標を掲げて大会に臨み、無事に達成できたことをとても嬉しく思う」と振り返った。

持続可能なエネルギー社会の実現を目指して

「S-Mg concept」は、都市部の小型モビリティにおける低炭素化とエネルギー多様化を目指す実験車両で、電極に用いるマグネシウムは海水から回収でき、発電後の副生成物から再精錬することも可能な資源だ。TSCPは今後も、太陽光とマグネシウムなどを組み合わせた持続可能なエネルギー社会の実現を目指して研究・開発を続けるとしている。


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