DEEP Roboticsは、自社が手掛けるヒューマノイドロボットを「新たな交通指導員」に見立て、中国杭州市西湖区の公道で実証実験を行った。2026年10月7日に公式YouTubeで動画を公開している。
これまで平坦で障害物の少ない屋内実験場が中心だった運用から一歩踏み出し、天候の変化や多様な歩行者、自動車が混在する複雑な空間での検証に乗り出した。
公道での自律移動と交通監視機能の検証
今回の実地テストにおいて、ロボットは自律ナビゲーションと動的障害物回避の能力を遺憾なく発揮している。

雨で濡れた滑りやすい路面や横断歩道の上をバランスを保ちながら安定して歩行し、周囲を行き交う歩行者や走行車両をリアルタイムで検知して安全な進路を選択する。

さらに注目すべきは、単なる移動にとどまらず交通ルールの監視や指導を担う点である。交通違反の兆候を捉えると、音声やジェスチャーによる警告を発して安全運転や交通規則の遵守を促す。
こうした路上パトロールや監視業務をロボットが代替・支援することで、交通警察や現場スタッフの負担を大幅に軽減できる可能性が示されている。

多言語での対話が生み出す市民とのコミュニケーション
DEEP Roboticsのヒューマノイドロボットが持つ特徴は、監視機能だけにとどまらない。街行く歩行者と自然なコミュニケーションを交わすこともできる。
西湖周辺の路上では、雨の中で傘を差した市民たちに対し、杭州名物の食べ物を紹介する場面も見られた。
交通整理と街頭案内の双方をこなす柔軟性は、都市の案内役としても大いに期待が持てる。


昼夜を問わぬパトロールとスマートシティの未来
実証実験は日中だけでなく、視界が悪くなる夜間の交差点でも実施された。暗闇の中で街灯やヘッドライトに照らされながら、スクーターや車が激しく行き交う道路脇に立ち、監視を続ける姿も確認できる。


まとめ
研究室から公道へと舞台を広げたDEEP Roboticsの実験は、ヒューマノイドが現実社会で何を実現できるのかを示した事例と言えるだろう。
ロボスタオンラインセミナー情報
ロボスタでは、国産のヒューマノイドや四足歩行ロボットの開発・量産を目指すHighlandersの増岡宏哉CEOをお招きし、オンラインセミナー「国産ヒューマノイド『N』量産と知能化への挑戦 Highlandersが描くフィジカルAIと実世界データ戦略」を10月22日(木)に開催します。

Highlandersは、三菱自動車の工場で活用するヒューマノイドロボットの共同開発と、京都製作所京都工場におけるHighlanders製品の量産化について協議を進め、2027年の早い時期の生産開始を検討しています。
また、ロボットを製造、物流、インフラなどの現場で稼働させ、視覚、力覚、触覚、遠隔操作などの実世界データを蓄積。そのデータを独自のフィジカルAI基盤モデルの学習に活用し、進化したAIを再びロボットへ展開する「データフライホイール」の構築を掲げています。
セミナーでは、国産ヒューマノイドの社会実装と量産、日本発のフィジカルAI産業の可能性などについて深掘りしていきます。ぜひご参加ください。
詳しくはこちら







