ソフトバンクがPepperビジネス活用の体験スペースを開設中 基本機能から価格、導入相談やサポート体制、デモと導入相談など、アトリエ秋葉原で体験してきた

「Pepperに興味があるけれど、うちのビジネスにどう活用できるだろうか」
「こんなことをPepperにやらせてみたいけれど・・・できる?」
「Pepperを実際に見てみたいけれど、どこかで見せてもらえるのかな」

そう考えている企業の担当者や経営者も多いのではないだろうか。

ソフトバンクロボティクスは、Pepper導入を検討中の顧客に対して、質問や悩みに個別に応えたり、実際にロボアプリを使ったデモが見られる体制を「Pepperアトリエ秋葉原 with SoftBank」など、全国に5箇所(東京(秋葉原、蒲田)、大阪、名古屋、福岡)設けている。予約さえすれば、どんな企業でも気軽にPepperを体験することができる(法人限定)。

1社50分ずつの時間を割り当て、マンツーマンで「Pepper for Biz」の基礎知識から解説、機能、サポート体制、価格、アプリの種類などを、とにかく細かく丁寧に説明してくれるのが特徴と言う。

具体的にはどんなことが行われるのか、ロボスタ編集部も予約して体験取材をしてみた。

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アトリエ名物のPepper軍団。これだけ揃うとまさに圧巻




Pepperのことがまるで解らなくても基礎から解説

「Pepperのこと、いやそもそもロボットのことを実はほとんど知らないんです」なんて担当者でも心配はいらない。
Pepper体験の冒頭から、ソフトバンクロボティクスの担当者が大型画面を使って、Pepper for Bizの初歩から、Pepperのカラダの仕様など、基本的なしくみなどをプレゼンテーションを通して説明してくれる。

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一社ごとのマンツーマンのプレゼンテーションなので、Pepperのわからないところはその場で質問してきくことができる。こんなことがPepperにできるのだろうかという質問もOKとのこと

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とにかくロボットについて情報したい、という人にもオススメの内容になっている

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冒頭ではPepperが誕生した背景、Pepperってなにができるの? 機能&サポート、価格、導入事例の順番で解説が進められる

日本の労働力不足が深刻化する情報通信白書による予測から始まり、AI・ロボット市場は30兆円市場に育てる政府の計画などが解説される。すなわち、Pepperのようなロボットは、人の仕事を奪うのではなく、人の仕事を手伝ったり、人手不足を解消するために誕生した。

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Pepperについて、カラダのしくみから解説してくれる。ロボット全般に共通する技術も多いので初心者にはとても勉強になる

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Pepperと上手に会話するコツ。目の色の変化に合わせて喋るとちゃんと聞き取ってくれやすい

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Pepperの特徴は人型ロボットだけでない。人の感情を認識したり、ネットワークを通じて高機能なクラウドサーバと連携したり…




Pepperの導入件数1700社を突破

Pepperが誕生した理由、基本的な性能、会話のコツ等の解説を聞いた後は、いよいよ「Pepper一般向けモデル」や「Pepper for Biz」の解説に入る。特に詳しく聞けるのはPepper for Bizの基本機能と導入事例だ。

Pepperは既に1700社超に導入され、導入事例も蓄積されている。金融、医療・介護、小売り、教育など、さまざまな分野で活用されているPepperの導入事例を紹介してもらうことできる。

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Pepperは様々な場所で既に活躍している。個別対応なので、すべての業界の事例をサラッと聞くこともできるし、自社の業界についてを詳しく聞くこともできる

Pepperのニーズが最も多い分野のひとつが「受付」と「接客」だ。例えば、接客と受付についてPepperはどのようなことが実際にできるのだろうか。さっそく聞いてみると、Pepperは呼び込み、挨拶、商品紹介、アンケート、受付、連絡先検索、顧客と遊ぶ、などができると言う。これらの基本的な機能はPepper for Bizの基本プランに含まれている。

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接客/受付では、Pepperは呼び込み、挨拶、商品紹介、アンケート、受付、連絡先検索、顧客と遊ぶ、などができる

そうは言っても受付では「××会社へようこそ」と自社名を言わせたいし、商品説明も自社商品の内容でなければ意味がない。つまり自社用のカスタマイズはどうすればよいのか?

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Pepper for Bizでは動きやセリフがプリセットされた「受付」「接客」「フリー」の3つのひな形、テンプレートが用意されている。そこにパソコンを使って簡単な操作で自社名や自社商品の解説文を入力すればPepperが喋ってくれる。

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会社ごとのセリフの入力作業は「お仕事かんたん生成」と呼ばれる操作。その他にPepperが会った来店者の数、性別、反応などのマーケティング情報を収集することなどもできる

パソコンやスマートフォンと同様に、Pepperに何かをさせたい場合は適切なアプリが必要だ。「Pepper for Biz」にはレンタル契約した状態で標準で入っている複数のロボアプリがあって、受付や接客などある程度のことはできるようになっている。会社名や製品名のカスタマイズや商品説明のプレゼンテーションもパソコン等で簡単に追加・変更ができる。



もっと高度なことをやらせたいと思ったら「ロボアプリマーケット for Biz」

標準のロボアプリが入っているとはいえ、企業によってはもう少し高度なことをロボットにやらせたい、と考える人も多いかもしれない。そこで、標準機能では満足できない場合、後から有料(月額使用料など)でダウンロードして追加インストールできるアプリ群を用意している。それが「ロボアプリマーケット for Biz」だ。月々のコストに関わってくるので気になるところだが、自社でやりたいことが標準のアプリでできるのか、それとも有料のアプリが必要なのか、ロボアプリマーケットにはどのようなアプリがあるのか、などを相談したいところだ。だからこそ、体験スペースではマンツーマンでスタッフがその相談に乗り、解説してくれる場所として用意されている。

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標準アプリではできない業務向けアプリや、より高機能なものをダウンロード提供しているロボアプリマーケット for Biz

受付での活用、来店顧客や社員の顔認証、介護施設での活用、英語や中国語などの外国語での仕事などが相談できる。また、もしMicrosoft AzureやIBM Watsonなどの高機能なクラウドAPIとの連携について希望があれば、クラウドAIと連携することでどこまで拡張して業務が可能になるのか、事例で紹介してもらえるかもしれない。



クーポンを印刷するデモ、お願いします

アトリエ秋葉原には、Pepperがそれこそウジャウジャ待機しているので、実際のデモだって見せてもらえる。この日に私がデモを依頼したのは、イベントなどでPepperが自社用のクーポンを印刷して来場者に渡すシステム。Pepperに設定を行い、小型の無線プリンタと接続、実際にクーポンを提供する稼働デモを見せてもらった。
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スタッフにクーポン印刷アプリの設定を教えてもらって準備完了

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Pepperと会話して、小型のプリンタからクーポンが出てきてデモ完了

デモして欲しい内容が具体的にあれば、予約の際にアトリエ秋葉原スタッフにその旨を伝えておくと、あらかじめ準備しておいてくれる。



場所は秋葉原、最寄り駅は末広町

教室となる「Pepperアトリエ秋葉原 with SoftBank」を簡単に解説しておこう。ここはPepperアプリ開発者の聖地とも呼ばれ、普段は多くのロボアプリ開発者が集まったり、不定期でハッカソンなどの開発者向けイベントも行われているところだ。建物は「アーツ千代田3331」という名称で、旧練成中学校を改装したアートセンター。そのためアトリエ秋葉原にも黒板があって実際に教室だった名残が随所にある。

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「Pepperアトリエ秋葉原 with SoftBank」がある「アーツ千代田3331」のエントランス。秋葉原駅から約6分、末広町駅からは約2分程度の場所

当日は企業ごとに個別の予約制なので教室は独り占め。誰の気兼ねもなく、企業の課題や問題点、Pepperにやらせてみたいことなどが相談できる。

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教室を改装して作られたこともあり、黒板があって教室の雰囲気が漂う

Pepperを法人なら誰でも体験できるアトリエは、秋葉原を含めて全国に5箇所ある(東京(秋葉原、蒲田)、大阪、名古屋、福岡)。
(詳しくは下記のページで確認してください)

次回は、Pepperを開発・販売し、体験スペースを運営しているソフトバンクロボティクスに話を聞きます。

Pepper for Biz アトリエ体験スペース ソフトバンクロボティクスの担当者に聞く「Pepper導入前に多い相談」とは」につづく

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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