韓国ネイバー、バーチャル音声アシスタント「NAVER Clova β」アプリをリリース!

韓国検索大手・NAVERは、Androidアプリ「NAVER Clova β」を5月12日よりGoogle Play上で公開した。



Clovaとは?

「Clova」は韓国NAVERと日本LINEの共同開発プロジェクトによるクラウドAIプラットフォームだ。2017年3月に開催された「Mobile World Congress 2017」のキーノートスピーチにて発表され、そこから2ヶ月で早くも実際にClovaを体験できるアプリケーションが登場したことになる。


Clova01

Photo: Naver

「Clova」の位置付けはAmazon Echoでいうところの「Alexa」、Appleでいうところの「Siri」に相当する、今流行りの音声でやりとりできるAIアシスタントだ。なおAmazon EchoやGoogle Homeに相当するスマートスピーカーとしてのハードウェアは「Clova Wave」、「Clova Face」として今年中にリリースされる予定だ。



NAVER Clova βアプリとは?



アプリのダウンロード

まずこのアプリは既に日本からでもダウンロードが可能だ。ただし言語は韓国語のみに対応しており、韓国語で様々な設定を行う必要があるため注意が必要。アプリの性質上、韓国語の会話力がなければ実用的に使うことは不可能なのは言うまでもない。


Photo: Naver

アプリのダウンロードはこちらから。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.naver.nozzle



アプリの機能

このアプリはベータ版であることが明記されており、ユーザーのフィードバックを元に、今後進化していくことは間違いないだろう。現時点の機能を見る限り、AmazonのAlexaやAppleのSiriなどの他のAI音声アシスタントと同じような機能を持っている。ユーザーの質問に応答し、必要な情報を表示し、さらに翻訳や、音楽のレコメンドなどの機能も実装されている。


Photo: Naver

以下Google Playでの韓国語を意訳したもの。基本的な音声アシスタントの機能がカバーされているのがわかる。

■検索機能
・音声だけで検索を行うことができる。
 「目黒駅までのバスでの生き方を教えて」
 「近くの喫茶店教えて」
 「ペペロンチーノの材料教えて。」
 「オススメの映画教えて。」

■アシスタント機能
・天気、カレンダーなどの情報を教えてくれる。
 「今日雨は降る?」
 「明日の夜7時に会議の予定を入れておいて」

■音楽のリコメンド
・状況に合わせた音楽をリコメンドしてくれる。
 「ジャミロクワイの静かな曲をかけて。」
 「散歩中に聞くBGM流して。」
 「90年代のピアノジャズを流して。」

■翻訳と英会話
 英語・韓国語・中国語・日本語の通訳ができる。また英会話もできる。
  「You are beautiful、日本語だと何?」
  「英語で話そう」

Photo: Naver

日本語版も予定されている他、現在Android版のみの公開となっているが、iPhone(iOS)版のリリースも予定されているという。また動きがあればお伝えしていきたい。



Clova WaveとFace

既にお伝えしたとおり、Clova搭載のスマートスピーカー「Face」、スマートディスプレイ「Wave」も今年中に発売される予定だ。


Clova Wave

Photo: Naver

ClovaオフィシャルのFacebookページにて、Clova Waveのイメージ動画が公開されている。

スピーカーの見た目はAmazon Echoに近い筒型で、上部にLEDが組み込まれるなどハードウェアとして定番の構成になっているのがわかる。


Clova Face

Photo: Naver

一方のClova Faceは独自性のある見た目で、顔の部分がディスプレイになっている。ロボットとスピーカーの中間的なポジショニングのこの製品、発売が待ち遠しいデバイスの一つだ。

僕はこう思った:

나는 한국어를 읽을 수 없습니다.



外部リンク
Google Play / NAVER Clovaβ


ABOUT THE AUTHOR / 

中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

PR

連載・コラム