米Pandora(パンドラ)がスマートスピーカー向けに音声広告を配信へ

「Pandora Radio」(パンドラ・ラジオ)はアメリカの音楽ストリーミングサービスで、自動化された音楽レコメンデーションで人気を博しているサービスだ。このPandoraがAmazon Echo、Google Homeなどのスマートスピーカー(AIスピーカー)向けにブランド広告をターゲティングして配信しているという。




スマートスピーカーでのPandoraとは?

本題に入る前に、スマートスピーカーでPandoraを使う方法を紹介しておく。

アメリカでの話だが、PandoraはAmazon AlexaやGoogle Homeに対応しておりAmazon EchoやGoogle Homeで簡単に楽しむことができる。

Pandoraのアカウントを設定して、スマートフォンアプリの音楽設定でPandoraを連携させれば使えるようになる。
使い方も直感的だ。以下はAlexaの例。

Alexa, play [artist] radio on Pandora [artist]のラジオを聴かせて
Alexa, Thumb up this song この曲にいいね!して
Alexa, skip this song この曲飛ばして。
Alexa, Pause 一時停止して
Alexa, volume up ボリューム上げて
Alexa, what is playing? この曲なに?

アメリカではPandoraはSpotifyと並ぶ人気の音楽サービスになっている。各社純正音楽サービスのAmazon MusicやGoogle Play Musicと異なり、デバイスメーカーを問わずにどちらでも使える中立性は魅力だ。まさに現時点でのキラースキルのひとつといっていいものだろう。

なお残念ながらPandoraが日本で配信を行っていないため、日本では現時点では利用不可となっている。




Pandoraの音声広告?



Photo: ADWEEK

ADWEEKの報道によれば、PandoraがAmazon Echo、Google Homeなどに向けてブランド広告をターゲティングして配信をしているという。

広告主は、オーディオ広告をPandoraの2,000にも及ぶオーディエンスセグメント別に配信可能とのこと。

具体的な例として、ファストフードのレストランが朝の時間帯に朝食メニューを宣伝したり、映画好きと特定されたユーザーをターゲットにエンターテインメント向けブランド広告を配信することができる。

現在は10秒、15秒、30秒など広告クリエイティブの長さを様々テストしているという。




このサウンドデータが広告例だ。


僕はこう思った:

日本でもスキルデベロッパー向けのマネタイズソリューションの拡大が急務と思います。




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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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