【調査】ビジネスでチャットボットや音声アシスタントの利用率トップは「Cortana」、Siriが続く。米Spiceworksの調査

AIチャットボットやAI音声アシスタントの利用率はどれくらいだろうか。
Spiceworksが独自に調査した結果を報じている。

AI音声アシスタントは、Amazon Echo(Alexa)やGoogle Home(Googleアシスタント)などスマートスピーカーでの利用で注目を集めている。多くのユーザーは天気予報やニュースの読み上げを音声で聞いたり、加入している音楽配信サービスで好きな楽曲を再生して楽しんだり、といった用途で多く利用されている。米国では部屋の照明や温度を音声で調節したり、ピザの注文などオンラインショッピングの一端も担うようになった。


ビジネスとAIチャットボットとAI音声アシスタント

一方でビジネスの現場ではどうだろうか?

パソコンの利用率が高くなるビジネスの現場では、AI音声アシスタントはMicrosoftの「Cortana」やAppleの「Siri」も加わってくる。Spiceworksは北米とヨーロッパを対象に、ITのプロフェッショナル500人以上を対象にしたアンケート調査を行ったという。


大企業の40%が2019年までにAIチャットボットや音声アシスタントを導入する予定
現在は約29%がAIチャットボットや音声アシスタントを作業関連のタスクに実装、または今後12ヶ月間に実装する予定と回答
従業員数500人以上の大企業では、24%が既にAIチャットボットか音声アシスタントを導入、16%が今後12ヶ月間に導入する予定
中小企業の約15%が既にAIチャットボットまたは音声アシスタントを導入、10%が今後12ヶ月間に導入を予定



最も利用されている音声アシスタントは「Cortana」

Spiceworksの調査によれば、ビジネス現場で最も利用されている音声アシスタントはMicrosoftの「Cortana」の49%。Windows 10に統合されていることが大きな要因の様子。続いて47%がiOSやmacOSに統合されているAppleの「Siri」。続いて、23%のGoogleアシスタントと続いているようだ。さまざまなOSで利用できることが特徴だ。
スマートスピーカーでは圧倒的な使用シェアを持つAmazon Alexaは消費者向けでしか浸透していないが、それでも13%がビジネスでも利用していると答えている。加えて、企業の15%が今後12ヶ月間にAmazon Alexaの導入も検討しているため、来年にはGoogleアシスタントの水準に追いつく可能性があるとコメントしている。

ビジネスでの音声アシスタントをどのように使用しているかの問いに対しては、下記のような回答が目立った。

46%が音声からテキストへの変換に使用
26%がチームコラボレーションのタスクのサポート
24%が従業員のカレンダー管理に使用
14%が音声アシスタントやチャットボットを顧客サービス目的で使用
13%がITヘルプデスク管理タスクの支援

とはいえ、AIチャットボットやAI音声アシスタントの機能はまだ不十分な部分も残されていて、改善の余地が大きいことも指摘している。
また、採用をあえて見送っている企業はその理由を下記のようにあげている。

50%はユースケースが不足している
29%がセキュリティ/プライバシー問題
25%がAIチャットボット/インテリジェントアシスタントの導入/運営コストの問題
19%がむしろこの技術は従業員の生産性を損なうと考えている

ほかにも同社の調査結果が綴られていて、詳細は同ホームページ(英語)を参照して欲しい。

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