【追記あり】ロボット開発のUBTECHが900億円の資金調達 ロビの生みの親・高橋智隆氏も参画か
家庭用ロボットの展開をするUBTECH Robotics Corp.(本社:中国)が、8億2000万ドル(約900億円)もの大型の資金調達を行ったことを発表した。この資金調達は中国Tencentがリードし、ハイアールや中国大手銀行なども加わっている。同社の評価額は5000億円にものぼるようだ。
2012年に設立された同社は、これまでにAlphaなどの二足歩行ロボットや、世界中に展開しているSTEMロボット「Jimu Robot」、スター・ウォーズの「ストームトルーパー」などの販売を行っている。
また同社は、今年行われたCESに出展し、現在開発中のロボット複数種の展示を行っている。Alexaを搭載したロボット「Lynx」といった小型のロボットから、二足歩行の人と同程度のサイズの「Walker」、車輪付きの「Cruzr」などだ。動画を見てみると、その技術力の高さも伺える。
UBTECH CEOの周剑(James Zhou)氏によれば、今回の資金は研究開発やブランドの拡大、人材採用に使われる予定。大型ヒューマノイドロボットへの投資を増やし、アルゴリズムやコンピュータビジョンなどに投資する。
また中国のテックメディア「36kr」がおこなったZhou氏へのインタビューでは、「東京に研究開発ラボを開設予定であること」、「ロビの父である高橋智隆氏をチーフプロダクトオフィサーとして迎えた」ことを明らかにしている。
高橋智隆氏は自身のTwitterにて、この情報は誤りであると述べている。
高橋智隆が深センのロボット企業に参画とのニュースが流れていますが、誤りです。来年以降に向けた共同開発の可能性を検討している状況です。
— ロボットクリエーター高橋智隆 (@robogarage) 2018年5月3日
ロビやロボホン、エボルタなどで知られる高橋智隆氏のロボットデザインは、愛らしいデザインで多くのファンを持つ。
一方UBTECHのアルファは、少し怖いデザインという印象。仮に高橋氏がデザインを施せば、これらも愛されるロボットに生まれ変わることだろう。
超大型の資金調達に成功した同社の資金力に加えて、優秀な人材が集まることで、世界中が欲しがる家庭用のロボットが生まれるかもしれない。
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