スマートフォンを軸とした事業を展開しているand factory株式会社は、IoT体験型宿泊施設であるスマートホステル「&AND HOSTEL」の6号店「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」を8月1日に開業することを発表した。
最先端のIoTデバイスを1ヶ所に集結させ、近未来のIoT空間が楽しめる体験型宿泊施設「&AND HOSTEL」は、IoT体験だけでなく、宿泊者同士のコミュニケーションが活発なホステルならではの出会いや集いも楽しめる「世界とつながるスマートホステル」として、コンセプトのオリジナリティーやコストパフォーマンスの良さから好評を得ている。
「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」について
6店舗目の開業となる同ホステルは、「&AND HOSTEL」ブランドの旗艦施設として、同社が描く「マーケティングプレイスとしての価値向上」と「宿泊業界の業務効率化、収益構造を改革するtechnologyの推進」についての施策を体現する予定だ。
マーケティングプレイスとしての価値向上
「&AND HOSTEL」では、これまで居室内デバイスの通信はWi-Fi、Bluetoothなど複数の規格を併用していたが、同ホステルでは、株式会社ロケットベースと連携。「Z-WAVE」を統一規格とし、開発期間の短縮と利用環境の安定化を図っていく。
また、ロケットベースが2018年4月より提供を開始した、APIを介さずに様々なスマート機器と直接繋がる、IoTデバイス管理クラウドサービス「White Base」も活用。IoT環境開発コストを削減し、シーズンや時間帯における利用者の行動傾向やデバイスの利用状況の分析を、よりスムーズに行えるようになる。
宿泊業界の業務効率化、収益構造を改革するtechnologyの推進
同社ではこれまで自社で宿泊施設を運営する中でみえた業界の課題を解決するべく、以下の3つのサービスを開発しており、他社宿泊施設にも展開している。
これらサービスの連携により、宿泊者の詳細な属性を判別した上での快適な居室環境設定ができるようになる。最適なコンテンツ配信、広告配信の最適化を行えるため、ゲストの宿泊体験価値やビジネス構造自体の進化を可能にする。
1,スマートIoTステイ
IoTルーム宿泊者に対し、チェックイン時に鍵ではなく専用のスマートフォン渡す。同スマートフォンにインストールされた、独自開発のIoTプラットフォームアプリ「&IoT」を用いて、ドアキーの開錠施錠はもちろん、テレビやエアコンなど居室内の様々な家電の操作が行える。
2,利用シーンに応じて瞬時に快適環境を整備
「Wake up!」「Sleep」「I’m home!」「Go out!」「Concentrate」「Relax」の6シーンにおいて、居室内のIoTデバイスが作動し利用シーンに応じた快適環境が瞬時に整う。例えば、起床時に「Wake up!」ボタンを押せば、カーテンが開き、スマートスピーカーから目覚めの音楽が流れ、照明の光量が調節され、テレビがつき、アロマが香り、空気清浄機がつくなど、起床に適した環境を整えるために複数のデバイスが一斉に作動。今後も他の体験シーン開発を進めていくとしている。
3,リアルタイムな情報をお知らせ
センシング技術やクラウドデータとの連携により、天候、防災情報の通知や、ラウンジの混雑状況などリアルタイムな情報を伝えてくれる。
同社は、「&AND HOSTEL」を単なる宿泊施設としてだけではなく、IoT普及促進・技術開発の発展に貢献するべく、利用者の声や行動傾向、デバイスの利用状況を収集・分析するマーケティングプレイスとして、さらなる価値向上を目指すと述べている。
▼「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」概要
名称 | &AND HOSTEL ASAKUSA STATION |
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住所 | 東京都台東区西浅草2丁目17−11 |
交通 | つくばEX「浅草」駅から徒歩4分 東京メトロ銀座線「浅草」駅から徒歩10分 東京メトロ銀座線「田原町」駅から徒歩5分 |
構造・規模 | 鉄骨造陸屋根7階建 |
設計 | 渡辺淳一建築設計事務所 / モリリエ ケンチク&デザイン |
施工 | 株式会社マルイマ |
面積 | 354.76㎡ |
定員 | 70名 |
部屋数 | IoT Double Room 5室 / Smart Dormitory 60床 |
開業日 | 2018年8月1日 |