ふわふわロボット「ネモフ」はおやすみ前の孤独感を癒し、睡眠を助けてくれる パルスボッツ製品発表会レポート

ソフトファーで全身おおわれたモフモフの姿は見ているだけで癒される。それが睡眠サポートロボット「ネモフ」(nemoph)だ。会話ができるコミュニケーションロボットだが、聞き取れる言葉は約500単語に限定し、返す言葉もゆる〜い、いわば「寝ぼけたような言葉」ばかり。従来のエージェント型の会話ロボットとはだいぶ異なる。明確になにかができるというのではないけれど、寂しさを紛らわしてくれたり、人を癒してくれる、具体的に目的を持ったロボットなのだ。



ネモフができる「眠りのおとも」5つのゆる〜い機能

速報でもお伝えしたが、そもそも「ネモフ」はどんなロボットなのか。「眠りのおとも」について少し詳しく解説しよう。動画も公開になったので合わせて紹介する。

声でお知らせ「ネモフの時報」
頭に「ポン」と手を当てると時間を声で教えてくれる。しかし、教えてくれる時間はだいたいの時間。そこがまたゆるい感じ。

声の聞き取り「寝ぼけた挨拶」
時間を言ったあと、ネモフは聞き取りモードになる。挨拶したり、好きな言葉を言ったりすると、 ねぼけた感じの返事を返してくれる。時間を言うと、アラームやタイマーを設定する。

■動画 ネモフ できること編

癒しの「オルゴール」
ネモフは5種類のオルゴールを奏でることもできます。 眠る前の読書の時間やゆっくりしたいときは癒しの音色でリラックス。

眠気を誘う「不思議なおはなし」
眠る前に聞くのにピッタリのちょっと不思議なストーリーを、 ゆっくりと、優しい声で聞かせてくれる。 おはなしのレパートリーは16種類。パルスボッツのオリジナル作品のみを収録。

優しい「目覚まし」
設定した時間になるとネモフがさわやかな音楽とともにコトコト体を揺らしながら起こしてくれる。優しく起こしてくれるので起きられるか少し心配。

■動画 ネモフ お話し編 オルゴール編



ユーザーとネモフとのコミュニケーションは、頭を押す(撫でる)ことが中心になる。頭を一回、タッチすると「現在の時間」を伝えてくれる。その後、声を聞き取って、オルゴールを流したり、おはなしを聞かせてくれたり、いくつかの機能に分岐する。


ネットワーク機能やバッテリーは搭載していない。
今回のクラウドファンディングではカラーは2色のみだが、今後はいろいろなカラーバリエーションも検討しているとのこと。また、現状ではネットワーク機能を搭載していないが、将来的には搭載することも検討中とのことだ。ネットワーク機能を搭載すると初期設定などでユーザーがつまづく可能性があるものの、ストーリーや会話などのコンテンツを増やしたり、機能をアップデートするなど、ネットワーク機能を搭載の利点も数多くあるので、市場のニーズを見ながら検討していくようだ。


「眠り」にフォーカスしたロボット

製品発表会では、パルスボッツの代表取締役CEOの美馬氏が登壇した。「これまでパルスボッツはロボット参加型SNSやロボット向けのコミュニケーション開発をしてきました。最近ではフィギュアなどのモノを喋る化する台座なども発表しました。現在は、チャットボット、スマートスピーカー、ロボットなどのボイスユーザーインタフェース(VUI)のエンジンも開発しています。こうしたプラットフォームに併行して「ネモフ」を開発しました。コミュニケーションロボットに関連するアプリやサービスを開発してきて「なんでもできそうで実はできない」という課題を抱えていると感じています。それと向き合った結果、一定の役割に限定した方が利用されやすいのではないか、と考えて「眠り」に着目しました」と語った。

パルスボッツ株式会社 代表取締役CEO 美馬直輝氏

パルスボッツは、チャットボット、スマートスピーカー、ロボットの音声会話エンジンの開発も行っている


ネモフのデモンストレーション

発表会ではデモンストレーションも行われた。ネモフに時間を聞いたり、おはなしをしてもらったり、オルゴールやタイマーなどが紹介された。また、音声認識による会話では、人の「疲れた」「食べ物」「みかん」「頂きます」「楽しい」「お腹空いた」などの言葉をかけると、それに対してネモフが反応していた(動画ではネモフの返答はよく聞き取れない)。

ネモフのデモでは、時間を聞いたり、会話をする様子が見られた

■”ふわふわロボット”「ネモフ」の発表会 デモ動画

パネルディスカッション

また、ゲストとして睡眠改善インストラクターの鍛冶恵氏が登場し、美馬氏とともにパネルディスカッションが行われた。
鍛冶氏は「限られた睡眠時間では寝つきをよくすることが重要ですが、なかなか寝付けないことに悩みを感じている人も多い。”入眠儀式”という言葉があって、就寝前に習慣にする行動を行うことで寝つきやすくなるとされています。例えば、パジャマに着替えるというのもそのひとつになります。また、スーッと眠りに入るにはリラックスすることも大切です。触り心地の良いものを撫でたり(触覚)、お話などをゆったりと聞く(聴覚)などがリラックス効果があるという調査結果があります。このネモフのようなロボットは就眠前のリラックスに良いのではないでしょうか」と語った。

美馬氏と睡眠改善インストラクターの鍛冶恵氏のパネルディスカッションの様子


29,700円で予約受付中

「ネモフ」(nemoph)は本日13時より、クラウドファンディング「Makuake」での予約がスタートした。限定100体(白と黒が各50体)で29,700円だ。





実機はイベント「WRS」(World Robot Summit 2018、日程は10月17日〜21日、東京ビッグサイト)のロボットスタート展示ブース内(小間番号 E-41)の特設スペースで見ることができる。


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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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