市場シェアで中国3強が大躍進! 7-9月期のスマートスピーカー出荷台数は前年比3倍に
米国の市場分析会社Strategy Analyticsが2018年第3四半期(7-9月)の全世界のスマートスピーカー出荷台数についてのレポートを発表した。今回はこのレポートの一部を紹介したい。
出荷台数
スマートスピーカー全体の出荷台数は2017年Q3の770万台から、2018年Q3で2,270万台(前年同期比197%増)とレポートしている。2018年トータルで世界の出荷台数は9,000万台近くに達し、累積の販売台数は年末までに1.25億台となる見通しだ。
メーカー別では、Amazonが出荷台数720万台でトップを維持したが成長率は45%に鈍化、一方Googleは出荷台数2番手の520万台だが成長率は174%とAmazonを上回った。また今回注目なのはアリババ、バイドゥ、シャオミの中国勢が一気に台数を伸ばしている点だ。2018年中には、中国のスマートスピーカーの市場規模がアメリカに次いで2番目の大きさになると言われている。
市場シェア
市場シェアはトップのAmazonが65%から32%に大きくシェアを落とした。また2番手のGoogleも24%から23%にわずかにシェアを落とした。かわりに大きくシェアを伸ばしたのがやはり中国勢のアリババ、バイドゥ、シャオミの3社だ。その後に続くのがHomePodをリリースしたAppleで5%となっている。
Source:Strategy Analytics
【Strategy Analytics調査】2017年第4四半期の全世界スマートスピーカー出荷台数予測1,860万台、市場シェア予測はAmazon 52%、Google 36%
【Strategy Analytics調査】2018年Q1の全世界スマートスピーカー出荷台数は920万台。市場シェアはAmazon 44%、Google 27%、Apple 6%に変化
2018年Q2のスマートスピーカー全出荷台数は1,170万台 市場シェアはアマゾンがグーグルを一歩リード
2018年Q2の世界スマートスピーカー機種別出荷台数レポート、トップはGoogle Home Mini、次いでAmazon Echo Dot。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。