会話ロボットuniboが顔認証して貸出/返却の管理を自動化・無人化、慶應大と都築電気が実証実験

都築電気と慶應義塾大学SFC研究所 ファブ地球社会コンソーシアムは、「顔識別技術を利用した個体識別管理」の実証実験を開始することを発表した。プレスリリースによると、実証実験は物品の貸し出し管理を「顔パス」で行うというもののようだ。

慶應義塾大学 環境情報学部の三次 仁氏は、IoTを研究テーマの中心として、身の回りにあるモノとそのモノに関する情報を繋ぐ、新たな仕組みの実現を目指している。都築電気は研究内容に賛同し、三次教授がリーダーを務める「慶應義塾大学SFC研究所 ファブ地球社会コンソーシアム」のデジタル流通プロジェクトに2017年より参画している。


顔認証で貸出/返却管理を自動化

今回、研究成果をビジネスに応用・市場展開することで社会課題の解決を共に行うため、まずは自社業務を対象とした実証実験が行われる。実証実験は、会話ロボットのuniboや顔認証システム、物品管理システムを活用した返却業務の自動化や無人化の実験が都築電気の社内にて行われる。
システム構成イラストによると実験内容は、貸し出し受付に設置したuniboが本人確認の為に貸し出し者を撮影し、認証サーバーに画像を送る。認証サーバは顔認証を行い、登録済みで貸し出し可能な人物を認証する。本人認証が取れたら、物品管理サーバーに開錠要求を送ることで、引き出しの開錠が行われ、引き出しを開けて物を借りたり、返却したりが可能になるというもの。

実証実験イメージ

今回の実証実験は、慶應義塾大学SFC研究所にて開発中の「個体識別システム」と、都築電気でPoC実施中の「顔認識技術」を連携して行われる。
なお、同実証実験は、3月5日(火)~8日(金)に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN」の都築電気ブースにてデモとして実施される。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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