【Amazon Devices Eventまとめ】Alexaスキル開発環境、AVSデバイス開発のトピックスすべてを紹介!

2019年9月24日、アマゾンが「Amazon Devices Event」を開催し、Amazon EchoをはじめとするAlexa搭載デバイス、そしてAlexaの新機能も多数発表された。詳しくは以下の記事にまとめたので、みていただければと思う。

今回はこれにあわせて発表された、AlexaスキルとAlexa搭載デバイスを開発するためのデベロッパー向けの情報をまとめてお伝えする。


Alexaスキル開発関連

Alexaスキルを開発するデベロッパー向けの機能が拡充している。特に注目はスキルのパーソナライズと教育向けスキルの開発に対応したことだ。


Alexa Presentation Language (APL)の一般公開


Alexa Presentation Language (APL)はマルチモーダルスキルを開発するツール。
1年かけてパブリックベータからのフィードバックに対処して一般公開となった。

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米国向けのスペイン語スキルのスキル内課金


米国在住のスペイン語利用者向けのスキルが2019年4月から開発可能になったが、今回そのスキルをスキル内課金対応してマネタイズできるようになったことが発表された。

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Alexa skills personalization (Preview)


Alexa Voice Profilesを利用してユーザーを区別して、個別にカスタムした対応が可能になる仕組み。
利用したい開発者はプレビュー版の申込みが必要。

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Alexa Education Skill API (Preview)


教育テクノロジー開発者が13歳以上の保護者と生徒のために音声体験を構築できるようにするためのAPI。学習管理システム(LMS)、学生情報システム(SIS)、教室管理プロバイダー、大規模オンラインコース(MOOC)プラットフォームなどのEd-techシステムと迅速かつ簡単に統合できる。
Alexa Education Skill APIを使用して構築されたスキルでは、親や学生が名前でスキルを呼び出す必要がなく、簡単にアクセスできる。

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Alexaデバイス開発関連

Alexaスキル以上にAlexa搭載デバイス向けの機能も多数発表された。セットアップを簡単にする方向性や、マルチリンガルモードなどが注目だ。


Frustration-Free Setup (FFS)


Wi-FiおよびZigbeeデバイス向けの一般提供、Bluetoothデバイス向けのプレビュー版の提供が発表された。
ユーザーはデバイスを接続するだけでデバイスをホームネットワークに安全に接続できるようになる。
結果、製品をより迅速に利用でき、不満やサポートの手間を減らすことができる。

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Smart Home Skill APIの新機能「Inventory Sensors」


プリンター(インク)、サーモスタット(エアフィルター)、歯ブラシ(ヘッド)、洗濯機(洗剤)、食器洗い機(洗剤)、掃除機(ダストバッグ)などの消耗品や交換部品があるデバイスで活用できるAPIで、必要なタイミングでユーザーに知らせる。
スマート再注文を設定すれば、消耗品がなくなる前に自動的に再注文もできる。
米国向けに近日中に公開予定。

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Smart Home Building Block APIの新機能


制御不能なデバイスの状態を確認できるようになる。
英語(米国)以外にも、英語(カナダ、インド、イギリス、オーストラリア)、スペイン語(スペイン、メキシコ)、ドイツ語、フランス語、イタリア語に対応を拡大。
セマンティック拡張機能を追加することで、「開く」、「閉じる」、「上げる」、「下げる」といったコマンドを使用してトグル、モード、範囲の設定を制御できるようになる。

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Alexa Connect Kit(ACK)


デバイスメーカーがクラウド、Alexaスキル、ネットワークとセキュリティファームウェア管理を心配することなく、Amazonが管理するハードウェアモジュールを使用して、あらゆるデバイスをインターネットとAlexaに接続できるようにするキット。
現在「USI MT7697H Development Kit for Alexa Connect Kit」が196.98ドルで販売中。

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Smart Home Skill APIの新機能


モード、時間、温度、および焼き加減による調理に対応。
オーブン、圧力鍋、コーヒーメーカー、トースター、スロークッカーなどの調理の進行状況を他の部屋から確認できるようにする。
来年には、Alexaによる調理状況アナウンス、食品パッケージをスマホにかざした後、最適な調理が行われるScan-to-Cookをサポート予定。

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Certified for Humans


セットアップが簡単でAlexaとシームレスに連携できるスマートホーム製品をユーザーが見つけやすくするための新しいプログラム。
Certified for Humansプログラムの資格を得るには、まずデバイスがWorks with Alexaプログラムの資格を満たし、フラストレーションのないセットアップに対応し、Certified for Humans認定される必要がある。
認定されるとCertified for Humansバッジを表示できる。

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Alexa Voice Serviceの対応言語の増加と新機能「マルチリンガルモード」


インドでヒンディー語のサポート開始。
10月上旬から、米国でスペイン語のサポート開始。
マルチリンガルモードに対応。Alexaは、ユーザーの発話から言語を自動的に理解し、同じ言語で応答する。米国では英語とスペイン語、インドではインド英語とヒンディー語、カナダではカナダ英語とフランス語で利用できる。

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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