コネクテッドカーや自動運転社会に向けて車中のサービス競争が激化へ ACCESSが中国大手動画サービスNewTVと協業

株式会社ACCESSは中国中央電視台(CCTV)傘下の大手動画サービス事業者NewTVとの協業により、高品質な中国語番組をコネクテッドカー向けに提供することを発表した。



協業によりNewTVは、ニュース、ビジネス、スポーツ関連のコンテンツをACCESSの車載インフォテインメント(IVI)プラットフォーム「ACCESS Twine for Car」(Twine4Car)を通じて中国全土の自動車メーカーに提供していく。

(画像はACCESSから引用)

自動運転が当たり前になる未来に向けて、自動車関連やエンタメ産業は、運転から解放された運転手を含めた乗員たちが、車中で過ごす時間をめぐって、既に争奪戦がはじまっている。車内空間・乗車時間を価値ある空間・時間として活かした新ユーザー体験を創出・提供することが、関連産業の大きな付加価値領域になることが期待されている。


Twine4Carとは

ACCESSは「ACCESS Twine for Car」(Twine4Car)を2018年4月に発表し、メディアシェアリング体験を提供してきた。また、ラスベガスCES 2020では「ACCESS Twine for Car」の最新版「Twine4Car 3.0」を発表した。

(画像はACCESSから引用)

ACCESSの「Twine4Car」は車載インフォテインメント・プラットフォームとコンテンツストリーミング・サービスを組み合わせたソリューション。ソフトウェアコンポーネント、動画/音声コンテンツ著作権管理、コンサルティングサービスから構成されている。企業は自社のエンターテインメントサービスをカーヘッドユニット(HU)とリアシートエンターテインメントに提供できる。さらに、AndroidおよびiOS用のソフトウェア開発キットを使用すると、顧客が持ち込んだデバイスまでサービスを拡張できる。


ドライバーや乗員は車載エンターテインメントシステム上だけでなく、手持ちのモバイル端末をクルマのWi-Fiホットスポットに接続し、端末上でエンターテインメント・サービスを楽しむことが可能。


「Twine4Car」の仕組み(画像はACCESSから引用)



「Twine4Car 3.0」では燃料や駐車料金の支払いなどのサービスもサポート

最新版「Twine4Car 3.0」ではグローバル/ローカルコンテンツに、コネクテッドカーならではの新機能を組み合わせている。例えば、車載専用アプリストア、動画広告を通じた収益化、Androidアプリのネイティブサポート、Android/Linux対応の動画同期再生やペアレンタルコントロールなど。また、「Twine4Car 3.0」は最高レベルの使いやすさを実現するために、自動車での移動に付随するコンテンツのほか、燃料や駐車料金の支払いなどの自動車向け小売りサービスをサポートしている。

「Twine4Car 3.0」は主な機能/サービス
・自動運転技術の実現に合わせた、次世代車載向けインフォテインメントプラットフォーム
・全世界で数百万台のスマートテレビに搭載済みの技術を用いた「Twine4Car 3.0」アプリストアによる様々なアプリの提供
・幅広いコンテンツパートナ企業からのコンテンツ(テレビ、VOD、音声、ゲーム)の提供
・車載向け広告プラットフォーム(広告出稿サポートを含む)によって自動車メーカに新たな収益源の提供
・4G/5Gでの車載Wi-Fi経由での音声/動画ストリーミング配信
・スマートフォン/タブレット、IVIシステムの相互間のコンテンツ共有と動画同期再生
・豊富な利用データのレポートツール
・Android/iOS対応:スマートフォン/タブレット上で自社ブランドを冠した統合エンターテインメントの提供が可能
・Androidネイティブアプリのサポートによる自社ブランドでプレミアムなアプリの提供


中国のコネクテッドカー市場規模は2020年末までに140億ドル以上

中華人民共和国工業・情報化部のMiao Wei大臣によると、コネクテッドカーの中国における市場規模は2020年末までに140億ドル以上に達すると見込まれている。自動車メーカーはコネクテッドカーのドライバーや同乗者に動画サービスなど先進的な車載インフォテインメントシステムを提供することで、新たな顧客リレーションの創出や、顧客エンゲージメントの強化といったビジネス機会が生まれる。

今回の協業により中国市場をターゲットとする自動車メーカーは、高品質なプログラムを実装した車載インフォテインメントシステム「Twine4Car」を採用することで、こうした中国市場でのコンテンツニーズに対しいち早く取り組み、エンドユーザーが走行中にNewTVのインターネットコンテンツを楽しみながら、まったく新しいライフスタイルを体験できる環境を提供できるようになる。

NewTVは「TV Plus」や「Internet Plus」、並びにCCTVの豊富で質の高いコンテンツを活用して、高品質のオンデマンド番組を提供している。その充実したラインナップは、ニュース、スポーツ、映画、子ども向け番組、ドキュメンタリーにわたり、国際標準を満たすOTT向けの新たなメディア統合プラットフォームとなることを目指している。
2019年12月現在、NewTVは2億7,900万人のユーザーにサービスを提供しており、そのうち1億7,800万人は欧州、米国、東南アジア、東アジア、オーストラリアなどの地域のアクティブユーザーで、世界最大規模のOTTサービスプラットフォームとなっている。

NewTV 最高コンテンツ責任者 Ren Shiwu氏とACCESS Europe 最高経営責任者(CEO)Dr. Neale Fosterは次のように述べている。

■コメント
NewTV 最高コンテンツ責任者 Ren Shiwu氏
「5Gや人工知能(AI)による運転等の技術革新により、自動車業界は車載動画サービスに対して大きな期待を寄せています。NewTVは、CCTVや多数のチャネルから構成される豊富で質の高い動画コンテンツへの独占的なアクセスを活用し、最先端の音声/映像サービスの提供に取り組んできました。当社が次世代の車載インフォテインメントシステムのグローバルリーダーであるACCESSとの協業を決断したことは極めて自然な流れであり、自動車メーカーが、新たな、高品質動画サービスをドライバーや同乗者に提供することを可能にしてまいります」

ACCESS Europe 最高経営責任者(CEO)Dr. Neale Foster氏
「中国のコネクテッドカー市場を狙い、各社は開発投資に非常に積極的です。コネクテッドカーや電気自動車は、従来の自動車に交じり街中で見かけるようになってきています。もうじきドライバーや同乗者は自由な時間を使ってエンターテインメントを楽しむ機会を求めるようになり、動画エンターテインメントサービスの導入を進める先見性のある自動車メーカーが中国市場を席巻するようになるでしょう。ACESSは、NewTVとの提携により、自動車業界とコンテンツ業界の連携を促し、先進的な車載サービスを提供しやすくなるよう取り組んでいます」
関連サイト
Twine4Car
NewTV

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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