ドーナッツロボティクスが「FUNDINNO」で資金調達を開始 会話ロボット「シナモン」を空港や病院等に導入へ マスク型会話機器も開発

ドーナッツロボティクスは2020年度内に羽田空港への導入に向けて会話ロボット「シナモン」の量産を予定している。また、病院への段階的な導入も検討をしはじめ、2020年度内に本格的な導入をスタートさせたい意向。空港と病院で実績を積んだ後、企業やブランド店向けのオリジナルモデルとして展開したい考えだ。オリジナルモデルでは「シナモン」のお腹にモニターを新たに追加装備し、そこから企業やブランドごとのプロモーションが配信できる仕組みを検討しているという。

ドーナッツロボティクスはロボットの社会実装を目指して、株式型のクラウドファンディングサービス「FUNDINNO」で5月17日10時から資金調達を開始する。
クラウドファンディングは新株予約権型。目標金額は700万円。

■FUNDINNOの新株予約権型とは、、、
新株予約権は、発行会社に対して行使することにより当該発行会社の株式の交付を受けることができる権利のこと。株式を取得する権利だが、株式そのものではない。株主総会には出席できず、配当金も支払われない。新株予約権の権利行使期間は7年。将来、投資先企業に4つのシナリオ(IPO、M&A、解散、存続)が実現したときに、株式が交付されるか、又は金銭で受け取ることができる。
・詳細ページ
https://fundinno.com/about_stock_option

コロナ禍、少子高齢化・・・様々な課題に直面する世界で、ロボットによる「オンライン診療」や「無人接客」等に注目が集まっている。しかし、一般社会でのロボット導入は未だ少ない。同社はその理由として「多様なニーズや嗜好(しこう)に合わせた多種品・少量生産の製品が溢れ、ロボットのユースケースが見いだせていない」とする。同社は社会問題と向き合いながら、ロボットを活用したユースケースを生み出していくことでロボットの社会実装を目指すとしている。

■ドーナッツロボティクス 今後の展開
・2020年度中に「シナモン」の本格的な量産をスタート予定。

・店舗での「シナモン」の導入拡大を見込み、企業の広告モデルを展開予定。

・ロボット技術を応用したマスク型コミュニケーションツール「c-mask」も開発しており、医療現場と一般顧客への普及を目指す。発売は2020年秋〜冬を予定。

・2024年に売上高38億円を創りIPOを目指す。

(今回の資金調達の可否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がある)


社会の問題解決をロボットで実現する

ドーナッツロボティクスは「社会の問題解決をロボットで実現する」ことを目標に2016年1月に設立。その中で顔認証技術、各種コミュニケーション技術を備えた小型ロボット「シナモン」(cinnamon)の開発・製造を手掛けている。シナモンは「省人化」が強く求められる空港や病院において「見守り」と「接客」業務が「低価格」「高品質」で遂行できる点が最大の特徴。また、幅広い機能拡張が見込めることから、オンライン診療等「命を救う現場」においての使用も期待できるなど、様々な社会問題の解決にも寄与することができる。



昨年にはシナモンが「羽田空港ロボットプロジェクト」に採択され、羽田空港で活用されることが決定。また、日立システムズ、三井不動産、NEC、NTTなどとも実証実験がスタートしている。



現在、シナモンは羽田空港との実証実験も終え、2020年度内に羽田空港への納品に向け量産を予定している。また、病院への段階的な導入の話もスタートし、2020年度内に本格的な導入がスタートする予定。空港と病院市場に参入後、企業やブランド店向けのオリジナルモデルとして展開予定で、オリジナルモデルでは「シナモン」のお腹の部分にモニターを新たに追加し、そこから企業やブランドごとのプロモーションが配信できる様な仕組みを検討している。



また、接客などの機能を搭載することで、店舗の省人化や無人接客にも繋げることができるなど、企業が導入しやすいメリットを増やしていくことで、同社は「シナモン」の普及拡大、また、その先の一家に一台というビジョンに繋げていきたいと考えている。


病院・医療向けソリューション

シナモンの病院・高齢者介護向けソリューションでは、はじめに多言語翻訳や顔認証、音声認識技術等を組み合わせた「患者の見守り」の仕組みを作り、その次の段階では「体温計測機能」の搭載を行う。これにより、新型コロナウイルスなどの感染リスクの高い状況でも、検温情報(特定の体温計とBluetoothで連携)や、見守り情報を自動的に家族やナースセンターに届けることができるという。




マスク型コミュニケーションツール「c-mask」

同社は、ロボット技術を応用したマスク型コミュニケーションツール「c-mask」も開発しており、医療現場と一般顧客への普及を目指す。「c-mask」は「音声認識技術」「通信技術」「8か国語対応の翻訳機能」を搭載。10m離れた(直径距離)人にも声を届けることができるため、医療事業者が患者と離れて診察できたり、2m以上離れて行われる会議でも全員に声を届けることができる。



新型コロナウイルスの蔓延で「ソーシャルディスタンス」が求められている中、マスクの着用が声高に叫ばれている。しかし、2m離れてマスクを着用したまま話をする環境では、相手の声が聞き取りづらいといった問題が発生する。

「c-mask」は相手のスマートフォンに言葉と文字を届けることができるため、ビニールシート越しでもコミュニケーションが可能に。声はワイヤレスイヤホンにも届けることもできるという。




■マイルストーン





ドーナッツロボティクスCEOより投資家に向けてメッセージ


■ドーナッツロボティクスCEO 小野 泰助氏
弊社は、少子高齢化などの社会問題解決のために小型ロボットを製造するスタートアップです。

空港へのロボット導入という大きな成果が出る頃、新型コロナウイルスの世界的流行で、新たな社会問題が提起されました。その様な社会問題に対して、私たちが開発してきた最先端の音声技術とロボット技術で、この問題に早急に対応したいと考えます。

その為に、新開発のスマートマスクを発売(感染予防への活用)し、ウイルス感染しない見守りロボットによる「オンライン診療」「軽症者の体温測定」などを行いたいと考えています。

そして、まず、toB から普及させ、その後、一般家庭にもお届けできれば幸いです。

新型コロナウイルスによってもたらされる“新しい社会”で、弊社製品が貢献できるよう、事業を進めさせて頂きたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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