AIを活用したレジなしコンビニ 米国の「サークルK」が店舗に導入 スマートストア/無人店舗の普及が加速するか

来店客は棚に並んだ商品から選んで、どんどんと自分のバッグに入れていく。そしてそのままレジに並ぶこともなく店をあとにする。

既存の小売店舗に迅速かつ簡単に導入が可能なAI(人工知能)を基盤としたレジ無しチェックアウトシステムを提供するStandard Cognition(スタンダード・コグニション)は、グローバルの企業を対象とした収益ランキング『フォーチュン・グローバル500』にランクインし、「サークルK」など世界中で約1万4,500店舗のコンビニエンスストアを展開するAlimentation Couche-Tard(アリマンタシォン・クシュタール)が、スタンダードのレジ無しチェックアウトシステムを試験的に導入することを発表した。

両社は、米アリゾナ州フェニックスにあるサークルKの店舗にスタンダードのシステムを導入する予定で、AI技術を使ったレジ無しチェックアウトシステムを既存のコンビニエンスストアに導入する世界初の事例となる。また、サークルKでは以前から、「フリクションレス(手間がかからない)体験」を買い物客に提供することが優先課題のひとつであった。今回の提携により、迅速かつコスト効率の高い方法で既存店舗にシステムを導入することが可能となる。今後、他のサークルK店舗にも順次展開していく方針だ。

サークルK 店舗イメージ




レジ無しチェックアウトシステムの概要

システムが導入される店舗では、利用者は、スマートフォンアプリ、キオスクでの現金またはクレジットカード/デビットカードによる支払い、従来通りのレジでの決済の中から、支払い方法を選ぶだけで買い物が可能になる。サークルKは、既存システムとスタンダードのレジ無しチェックアウトシステムを統合することで、現在の店舗レイアウトや設備をはじめ、照明、既存の在庫管理、補充プロセスなどの連携を図る。また、天井に設置されたカメラやAIおよびマシンビジョンといったスタンダードの独自技術を利用することで、棚に設置するセンサーや生体認証を使用することなく、利用者と商品を正確に関連付けることが可能に。これにより、買い物客は、商品をスキャンしたりレジ待ちの列に並ぶことなく、店に入り、ほしい商品を手に取り、そのまま出るだけで支払いを完了することができる。
同社は、今まで培ってきた知見や洞察力を活用して、衝動買いによる商品販売に関する情報とレジ無しチェックアウトの技術の融合についての専門知識も提供していくとのことだ。

■【動画】Standard Store – powered by Standard Cognition


クシュタール グローバル・デジタル・イノベーション部門責任者 マグナス・タグストローム氏

レジ無しチェックアウトは、お客様の日常生活を少しでも楽にするために必要なイノベーションであり、私たちにとっては優先課題のひとつでした。関連市場を徹底的に調査した結果、既存のシステムと統合でき、かつ既存の店舗に導入することが可能であるスタンダードとの連携に大きなメリットがあると考えました。導入の際に商品を移動させたり、棚を入れ替えたり、新しい店舗を建設する必要が全くない点も魅力的です。

スタンダード 共同創立者/CEO ジョーダン・フィッシャー氏

コンビニエンスストアは、レジ無しチェックアウトシステムをいち早く導入する、最初の主要な市場になると確信しています。米国だけでも15万店以上のコンビニエンスストアが存在し、スタンダードにとっては重要な市場となっています。サークルKは、世界的にも有数のコンビニエンスストアチェーンです。今回のパートナーシップは、今後、我々が大手小売企業との提携をさらに進めていくうえで、当社の技術の重要な実証の機会となるでしょう。


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ロボスタ編集部
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