セグウェイジャパン 法人向け「立ち乗り電動キックスクーター」事業開始 ネット接続型も3月下旬にラインアップ追加

セグウェイジャパン株式会社は、法人向けにセグウェイブランドを冠した電動キックスクーター製品「Segway-Ninebot Max G30」の販売を2021年2月15日より開始する。また、2021年3月下旬頃より同シリーズを進化させたネット接続型電動キックスクーター「Segway Commercial Max Plus」の販売も予定している。


同社では、地球規模での環境問題及び都市における公共交通システムに対する新しいライフスタイルの一つの答えとして、電動立ち乗りセグウェイPTシリーズ国内販売を手掛けてきた。このマイクロモビリティ事業を集約するロボット技術が投入されるようになった今日、「近距離移動を促進するマイクロモビリティの普及とインフラ化」をより具体的に促進する製品としてこれら電動キックスクーターに期待している。
地方自治体が直面する二次交通の解決やポストコロナを見据えた課題に対する提案であり、大学、研究機関での利用、ホテル&リゾート施設や、大規模な公園などの観光アクティビティでの利用、工場や倉庫などでの業務におけるモビリティ利用を想定し、今までの経験を基に事業の拡大を目指していくと述べている。

なお、国内において、前照灯や方向指示器等の保安基準を満たさない電動キックスクーターは、認定事業者による実証実験を除いて、公道での使用不可となっている。

■【動画】Experiencing Ninebot KickScooter MAX:(公式サイト/英語)


2種類の電動キックスクーター

Segway-Ninebot Maxは、既に個人向けとしても米国Amazonで最も販売実績のあるスクーターとして認知されるなど、全世界で実績のある製品だ。電動キックスクーター市場における豊富な実績に基づいて開発されたクラス最長の航続距離を持ち、ワイド化したベース部分により、足元の安定性、大きなホイール径による操作性の向上など、より安全で安定した操作をサポートする。もう一つ販売を予定するSegway Commercial Max Plusは、大規模な初期投資を必要とせず、スタートアップ、企業、大学や自治体などが独自のシェアリング型マイクロモビリティ事業を始める際に、数台の規模から運用開始を可能とする製品(提供予定内容:ネットに接続できるキックスクーター本体、ユーザーがGPSを介した利用可能な車両位置を把握、専用のモバイルアプリを介してロックの施錠開錠可能、決済システムまでのサービス)となっている。

▼ Segway-Ninebot Kickscooter Max G30

サイズ L 116 x W 47 x H 120(cm)
折畳時 L 116 x W 47 x H 53(cm)
重量 約19kg
最高速度 約25km/h
走行距離 ~約65km
モーター出力 350W
駆動輪 リアドライブ
バッテリ容量 36V 551 Wh,リチウムイオンバッテリ
タイヤ 10インチチューブレスタイヤ
充電時間 6時間
ブレーキシステム フロント:ドラムブレーキ、リア:電気ブレーキ
スタンド シングルサイドキックスタンド






▼ Segway Commercial Max Plus

IoT機器 搭載:運用管理者/利用者がスクーターのIoT機器を介して、GPS位置情報・バッテリー残量・速度データを取得。ロック・ロック解除・ライトのON/OFFなどの動態管理が可能
サイズ L 120 x W 52 x H118(cm)
重量 約27.5kg
最高速度 約25km/h(調整可)
走行距離 ~ 約55km
モーター出力 350W
駆動輪 リアドライブ
バッテリ容量 36V 551 Wh,リチウムイオンバッテリ(着脱交換可能)
タイヤ 10インチ発砲ウレタン充填チューブレスタイヤ
充電時間 4時間
ブレーキシステム フロント:ドラムブレーキ、リア:ドラムブレーキ+電気ブレーキ
スタンド デュアルサイドキックスタンド
サスペンション フロントデュアル油圧サスペンション





【マイクロモビリティのスマート化による変化とセグウェイ】
個人向けに展開が始まった電動キックスクーターは、近年、欧米の観光地や街中での移動ツールとして大規模なシェアリングレンタルサービスを生み出し、先行する大手シェアリング事業者が牽引して、自治体との協業による都市交通インフラとする取り組みなどで注目を集めている。この流れより、IoTの技術を用いたネット接続型の電動キックスクーターによる交通インフラの進化を生んだ。
スマートモビリティ産業のグローバルリーディングカンパニーSegway-Ninebotグループでは、これまで先述の事業者へPowered by Segwayとして製品を供給し、電動キックスクーターの世界シェア70%を占めるブランドに成長。同経験から得られる商品開発におけるフィードバックに加えて、インテリジェント近距離移動・サービスロボットの分野に力を入れるシェアリング事業部門のSegway Commercialが誕生した。今後は、ユーザースクーターの規模や場所に関係なく、シェアリング型マイクロモビリティをよりシンプルに、すべての人がより利用しやすいものにすることを使命に製品を送り出し、サービスを拡充させていく予定だ。

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ロボスタ編集部

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