Mujin、日立物流倉庫に3台の知能ロボットを導入 シューズボックスのコンテナ投入・外装箱の処理を「ピースピッカー」で自動化

株式会社Mujinは、3PL(サードパーティロジスティクス)の先駆者として1980年代からサービスを提供し、常に進化の歩みをリードしている株式会社日立物流と共に、千葉県の物流センターにて、3台の知能ロボットを稼働させたことを2021年11月9日に発表した。

同センターは、世界的スポーツシューズメーカーの日本国内唯一の拠点となっており、知能ロボットにより、靴の入ったシューズボックスを、店舗別に仕分けを行うシステムへ供給する作業の自動化を実現した。

近年、従業員への思いやりや労働基準法・コンプライアンスへの意識が高まりもあり、運搬物の重量制限指針を遵守するために自動化を行う企業が増えている。同社は、従業員が健康に働ける物流倉庫の実現に向けて、MujinRobotの提供を通じて、ユーザーと「人にやさしい物流倉庫」の実現を推進して行くと述べている。





マスターレスでシューズボックスをピッキング

今回稼働した知能ロボットは「MujinRobotピースピッカー」だ。商品納品時にこれまで人手で行われていた、外装箱の中に納められていたシューズボックスを一箱ずつ取り出し、仕分け用の小型コンテナに投入する作業を、同ロボットで自動化した。付帯作業である、空の外装箱の処理も同ロボットで担っており、複数台のロボットを稼働させることで、物流センターの自動化率を向上し、物量の波動を吸収する安定的な労働環境実現に寄与している。


同自動化を実現した仕組み
1. 【高精度なロボット動作制御技術】これまでMujinが培ってきた高精度なロボット制御技術により、シューズボックスのサイズに応じて最適なロボット動作を計算し、隙間の少ない小型コンテナへ衝突を回避しながら配置することを実現。
2. 【マスターレス対応】Mujin3Dビジョンの精緻な3次元認識より、事前の商品登録作業を不要とし、マスターレスでの運用を可能にした。
3. 【自社設計の特殊ハンド】シューズボックスのピッキングに最適かつ、外装箱の処理も可能にする特殊ハンドを自社設計し、本工程の一連の作業を実現。


■【動画】Mujinお客様事例《株式会社日立物流様 シューズボックスのコンテナ投入を自動化》




見学会やオンラインセミナーを開催中

同社では、実際に知能ロボットを確認できる見学会や、物流・自動化などをテーマにしたオンラインセミナーを開催している。

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ロボスタ編集部

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