Mujinが性能向上した「MujinRobot」シリーズを正式リリース 解像度60%向上、処理高速化、省スペース化・設備費用の低減など

株式会社Mujinは物流のあらゆる「見て・考えて・取って・置く」工程を自動化する、知能ロボットソリューションパッケージ「MujinRobot」シリーズの特設ページを公開し、正式リリースを開始したことを発表した。


MujinRobotシリーズ

「MujinRobot デパレタイザー」
・重量品の荷下ろしを自動化(単載・混載)
・単載で最高 1,000 ケース/時間
・混載で最高 600 ケース/時間



「MujinRobot パレタイザー」
・重量品の積み付けを自動化(単載・混載)
・かご車・パレット・カートラックへの積み付けに対応
・最高 500 ケース/時間



「MujinRobot ピースピッカー」
・ピース品のピッキング・仕分け・ソーター投入を自動化
・商品を落とさず、傷つけない丁寧な搬送を実現
・最高 1,000 ピック/時間




Mujin3Dビジョンの性能が大幅向上

MujinRobotに使用される物流向け新Mujin3Dビジョンは、既存製品(2020年モデル)と比較し、以下の点などにおいて、大幅に性能向上した。

・解像度60%向上(320万画素センサ利用)
・処理高速化(カメラ本体にGPU搭載)
・光力の強化(レーザー利用)
・認識領域の拡大
・防塵・防水性の強化(IP65対応)
・重量35%軽量化


従来製品からの進化点

MujinRobotを構成する各コンポーネントの進化により、MujinRobotは従来製品(2020年モデル)と比較し、以下の点を代表として性能向上している。

1.ロボット処理速度の高速化
Mujin コントローラ・Mujin3D ビジョン共に性能が向上したことにより、処理速度の底上げを実現。

2.取り扱い可能なワークの増加
Mujin3D ビジョンの認識精度の向上や、Mujin ハンドの種類の増加により、これまで対応が難しかったワークも対応可能となった。
例)・隙間なく並べられ認識しにくいケース
・重量物かつ上面にミシン目が入っている壊れやすいケース

3.環境光への耐性強化
昼と夜で変化する環境光がワークにあたると、正しく認識ができず、認識の失敗に繋がる場合がある。Mujin3Dビジョンの光力を強化し、外乱光の影響を小さくすることで、より安定したロボット稼働を実現した。

4.省スペース化・設備費用の低減
Mujinコントローラのロジック向上によって、より省スペースでの稼働が可能となった。また、Mujin3Dビジョンが軽量化することで、これまで必要であった屈強なフレームが不要となり、導入時の設備費用の低減を実現した。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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