AGRIST株式会社は、経済産業省と森ビル株式会社が主導するシリコンバレーのスタートアップ支援拠点「Japan Innovation Campus(JIC)」への入居が決定した。
現地での活動開始は2026年3月より開始。グローバル戦略データの収集と投資家との対話を通じ、国内事業の高度化と将来的な世界展開の準備を進める。
政府施策と連動する海外展開の基盤
JICは米国パロアルトに設置された日本発のイノベーション拠点で、経済産業省の「スタートアップ育成5か年計画」に基づき森ビル株式会社が企画・運営する。
ワーキングスペースの提供に加え、現地アクセラレーターと連携したメンタリングやマッチングなどの重点支援を実施している。

政府は2027年度までにスタートアップへの投資額を10兆円規模に引き上げる目標を掲げており、J-Startup企業である同社は本枠組みを活用して海外販路の開拓を加速する。
収穫ロボット需要の拡大と技術戦略
世界的な農業の担い手不足と人件費の高騰を背景に、自動収穫ロボットの需要は拡大している。
導入促進は喫緊の課題であり、同社はAI搭載の新型自動収穫ロボット「Q」の開発を行った。

同社代表取締役の秦 裕貴氏は「日本が培ってきた高度なものづくり技術と、複雑な栽培環境に適応する柔軟なソフトウェアの融合で人手不足が深刻化する世界の農業課題を解決する強力なソリューションになる」とコメントしている。

活動計画と国内への還元
2026年3月以降は、米国を中心としたロボティクス・AI農業の市場調査、JICコミュニティや米国ベンチャーキャピタルとのネットワーキングを通じて、事業モデルと経営戦略のブラッシュアップを図る。
現地で得た市場・技術動向を日本の農業現場へ迅速に還元し、社会実装の強化につなげる方針である。
同社はCESイノベーションアワードや農林水産大臣賞を含む国内外で25以上の受賞実績を有し、AI農業プラットフォーム「AGRIST Ai」の構築と合わせてスマート農業の普及を推進している。



