セントラル警備保障 警備ロボットの商用運用サービスを日本コカ・コーラ本社ビルで開始 エレベーターとも連携
セントラル警備保障株式会社(以下、CSP)はエッジAI解析などの先端技術を搭載した自律走行型警備ロボットの商用運用サービスを2022年1月より日本コカ・コーラ株式会社本社ビルにて開始することを発表した。今回のサービス提供開始を皮切りに、CSPは他の顧客への展開を計画している。
自律走行型警備ロボットについて
警備ロボットは設定されたルートに従って自律的に巡回を行い、サーマル・3Dカメラでとらえた映像をAI技術で解析して現場の異常を適時に自動検知し、クラウド基盤を介して警備員が持つスマート端末へ通知を行う。異常を検知した際にはロボットが光や音による警告を行うことも可能。また、警備ロボットはAI解析をしながら6時間以上の連続走行が見込めるバッテリーを標準搭載するほか、エレベーターとの連携機能を有しており、長時間連続走行機能を活かして、ロボットが複数フロアを夜間自動巡回することが可能。警備員と警備ロボットがチームとなって警備業務を担うことにより、プロフェッショナルな人的警備と技術を結集したロボット警備を融合し、費用対効果の高い警備サービスの提供を目指す。
主な機能
本体に搭載したセンサーからの情報により自律走行をする。高性能エッジPC(GPU搭載)にAI画像解析機能(ディープラーニング)を実装し、高い精度の行動解析機能を実現した。
1.行動解析
人検知、転倒検知、白杖検知など
2.顔認証
ブラックリスト/ホワイトリスト(標準モデルは物体認識モデルだが、顔認証モデルの選択も可能)
3.高温検知
不審火や高温などの熱源を検知
4.ライブ映像監視
5.常時録画
前方・後方の証拠映像を録画
6.威嚇
音声、ブザー音、フラッシュライトによる威嚇
7.通話
IPインターホン組み込み
【仕様】
サイズ | H1700×W480×D620[mm] |
---|---|
重量 | 約100kg |
連続稼働時間 | 6時間以上(バッテリー交換で更に長時間稼働が可能) |
充電時間 | 約5時間 |
走行速度 | 最大4km/h |
センサー | レーザーセンサー、3Dカメラ、バンパーセンサー |
セントラル警備保障
コカコーラ本社ビルで警備ロボットのトライアル運用中 セントラル警備が2022年初頭の商用サービス開始予定
セントラル警備保障の警備ロボットに小型のAIコンピュータ「Jetson AGX Xavier」を採用 高精度なビジョン活用
この記事を読んだ人におすすめ
- 日立とugo 自律走行する業務DXロボットで工場の巡回点検を自動化、今年度中に提供開始 AI解析で全体最適化も 実演デモを公開
- 工場の巡回点検を業務DXロボットで自動化、最前線を日立とugoに聞く 工場が抱える課題/ugoの採用理由/生成AIをどう活用する?
- 【速報】GMOがAI・ロボット事業に本格参入、GMO AIRを設立 ヒューマノイドや多脚型ロボットにも注力!ロボットたち大集合でデモ披露
- NTT西日本グループとugo ビル管理業務をDX化する「ロボメンおまかせビルパック」を提供開始
- ugo × ラピュタロボティクス × 人機一体が合同トークイベントを大阪で開催 オンラインでも聴講可能
- 警備ロボットugoと行動認識AIのアジラが連携 両社の弱点をカバー、警備のさらなる自動化・省人化、安全性向上へ
- ロボットの動作をエレベータが音声で伝えると利用者は安心 三菱電機とATRがヒューマンファシリティインタラクション機能を開発
- ヒューマノイドや巨大な汎用人型重機、自動搬送ロボ、犬型軍用ロボなど多数展示 GMO AIRのビジョンや狙いを内田社長に聞く
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。