ロボットを操作して木材搬出を体験 児童が「林業を学ぶロボット教室」に電動クローラユニット「CuGo」を活用 CuboRex

株式会社CuboRexは愛媛県内子町教育委員会と中山間地域で実現する木育×ICT教育を掲げる「MOCKUPプログラミング教室」と協業し、山間部でのICT教育の推進と林業の担い手育成の一貫として、林業等不整地産業におけるロボットの「足回り」になる電動クローラユニット「CuGo」を活用して未来の山村産業を考えるロボット教室「内子みらい塾」を12月14日(火)に開催したことを発表した。


体験授業の開催背景

新型コロナが米国の住宅需要増をもたらした影響で、世界的に木材価格が高騰する「ウッドショック」が起こり、国内の木材供給増に期待が高まっている。しかし国内林業は従業者の高齢化や新規就業者不足などの理由から、木材搬出の担い手が不足し、この好機を逃している状態。林業が盛んな愛媛県内子町では若い担い手や森林組合の活躍などによりコロナ禍でも好循環の林業産業を維持している。今後もさらに将来の担い手育成と同時にテクノロジー活用による効率化・安全推進等、産業のアップデートを図るため、こども向けに体験授業を開催した。


「林業に必要な機械」とは?新型ロボットで木材搬出体験

体験授業ではレゴWedo2.0や電動クローラ(キャタピラ)ユニットCuGoを活用して「林道からの木材搬出」を題材に、参加児童に楽しみながら林業を学び、未来の林業のあり方について考えてもらった。児童達からは「ロボットで林業の課題を解決したいと思った」「人手不足は大事な問題だと理解できた」といった反応があり、必要とされる機械について実際のロボットを操作して想像を膨らませていたという。



CuboRex社は必要なロボットは何か、それを簡単に開発するにはどうしたら良いかを現場の人達主体で考え、自らモノづくりをする社会の実現を目指し、今後も活動を継続していくとしている。


体験授業で使用した電動クローラユニット「CuGo」について

電動クローラユニット「CuGo」は不整地産業向けロボットの「足回り」になる電動キャタピラキット。従来パーツ化されていなかったキャタピラ部分を組み立て可能なキット化として実現し、不整地産業向けの「足周り」パーツとして、農業や土木の運搬・点検ロボット等、凸凹が多く人が作業しづらい不整地での作業自動化を目指した研究開発に利用されている。

画像はホームページより引用


MOCKUPプログラミング教室について

MOCKUPプログラミング教室は国土の約7割を占める中山間地域にて「木育×プログラミング教育」を普及することを目的に愛媛県内子町を拠点に活動。中山間地域の豊富な木育資源を活用して山村を題材にプログラミング教育を実践している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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