rinnaと電通が「キャラクターAIチャットボット」で協業 トヨタ販売店が試験導入 店舗の待ち時間を楽しいひとときに

rinna株式会社と株式会社電通は、rinnaの法人向けプラットフォーム製品である「Rinna Character Platform」と、電通のAI自然対話プラットフォーム「Kiku-Hana」(キクハナ)を組み合わせた、新たなAIキャラクターによる法人向けソリューションの開発・提供で協業を開始したことを発表した。1月15日より一部のトヨタ販売店にて試験運用も開始した。

このソリューションは、「Rinna Character Platform」の雑談機能「タマシル(Tamashiru)」と「Kiku-Hana」のルールに基づく対話機能や対話形式で生活者インサイトを自動で深堀りする「Smart Interviewer(スマートインタビュアー)」機能を組み合わせることで、企業が「AIキャラクター」を用いて、利用者に話しかけたい会話を交わしながらインサイトを収集したり、雑談したりすることで利用者が楽しい時間を過ごす「キャラクターAIチャットボット」を開発・展開することが可能になるとしている。


一部のトヨタ販売店にて試験運用

このソリューションを利用して、トヨタ自動車とrinna、電通が共同で開発を行ったサービスを、1月15日より一部のトヨタ販売店にて試験運用を開始した。

試験運用されるサービスは、「Rinna Character Platform」と「Kiku-Hana」を使用して構築したAIキャラクター「That’sくん」との会話で、ゲームや占い、クイズ、雑談といった複数のコンテンツを提供する。

That’sくんキャラクターイメージ

販売店の来店客は、車両点検やオイル交換作業の待ち時間に店舗内から自由にサービスにアクセスし、コンテンツを楽しむことができる。また、販売店は雑談を通じて来店客のインサイトを収集・分析することでサービス品質やお客様満足度の向上につなげることができる。

店舗接客用サービスの販売店での利用イメージ

近年、個人のライフスタイルの変化や企業が取り組む「働き方改革」の推進が活発になっている。また、ICTの技術革新によるサービスおよびユーザー体験の発展やコンテンツのデジタル化に伴って、コミュニケーションの形は多様化している。ユーザーは手元にあるスマートフォン1つで必要な情報を検索して取得したり、SNSで多くのユーザーと情報交換を行ったり、配信されるコンテンツを楽しむなどその活用方法はさまざま。
企業はこのような進化するテクノロジーとユーザーの利用シーンを活用し、デジタル化したコミュニケーション手段を駆使することでマーケティングや顧客関係の構築、維持などを模索しているという。


技術的に難易度の高い雑談や自由会話を取り入れ

rinnaは、会話内容をカスタマイズしてキャラクター性を持たせたAIキャラクターを開発できる法人向けプラットフォーム製品「Rinna Character Platform」を提供。
Rinna Character Platformに含まれるコンポーネント「タマシル(Tamashiru)」を活用することで、技術的に難易度の高い雑談や自由会話を容易に取り入れることができ、多様化するコミュニケーションに高い付加価値を提供することが可能になる。
これにより、企業はユーザーの声を活かした親和性の高いマーケティング活動が可能となる。
電通は、rinnaのISVパートナーとして、Rinna Character Platformの販売について協業している。更に今回の取り組みにより、「Rinna Character Platform」と「Kiku-Hana」の双方の持つ特徴を掛け合わせ、更には、電通が有するエンタテインメントコンテンツ開発の知見と資産を活用することで独自のAIキャラクターである「That’sくん」を開発。この度の発表は今回両社の協業の成果の1つとなるという。

■サービス利用可能なトヨタ販売店
今回のサービスは下記販売店にて提供される予定。
・ネッツトヨタ帯広株式会社
・ネッツトヨタ富山株式会社

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ロボスタ編集部

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