JTB、トヨタ、ドコモが「新しい移動体験」の共同実験 5G/XR/AIを活用してクルマの中でエンタメ体験&オンラインツアーを実施

株式会社JTBは2022年2月10日(木)から2月16日(水)まで、トヨタ自動車株式会社、トヨタ紡織株式会社、株式会社NTTドコモと共同で、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市/通称・モリコロパーク)において、5G、XR、AIを活用して車室内でエンターテインメントコンテンツやオンラインツアーが楽しめる「新しい移動体験」の実証実験を行うことを発表した。

JTBは実証に際し、観光領域におけるデジタル活用や新たな顧客体験価値の創造に向け、広島県福山市や鞆の浦観光情報センターと協議を重ねてきた。実証では広島県・鞆の浦の観光ガイドと、愛知県の車室空間コンセプト「SQUAL」(スクォール)をつなぎ、相互通信を活用しながらリアルタイムでオンラインツアーを提供する。なお、この実証実験には一般の人は参加できない。


実証実験内容

1.移動車両内での複数人同時エンターテインメント体験の提供
ライドアトラクション用バス「MOOX(ムークス) on FCバス」では立体音響やXR技術による新しい車室空間を提供し、複数人が同じインタラクティブなコンテンツを体験しながら移動する実証を行う。

2.車室空間での遠隔地とリアルタイムコミュニケーションが可能なオンラインツアーの実施
車室空間コンセプト「SQUAL」(スクォール)では、遠く離れた観光地(広島県福山市/鞆の浦)とモリコロパークを5Gで接続し、車両内に設置されている3面ディスプレイを用いて臨場感と没入感のあるオンラインツアーの実証を行う。


今後、JTBは先進技術を活かした「新しい移動体験」を観光やエンターテインメントの領域で活用し、旅を含めた様々なシーンにおける新たな顧客体験価値の創造を目指す。具体的にはJTBが蓄積する観光データ等と移動の空間と時間を有効活用して、乗車する人に周辺もしくは遠方の地域の魅力を届けることで、新しい観光ルートの提案や回遊性向上、人流創出に取り組む。さらに、デジタルや先進技術を取り入れながら、リアルでしか体験できない価値の魅力を最大限引き出して、地域消費額を拡大させることで、持続可能な観光地経営と地域社会の発展に貢献していく、としている。

【実施体制】

株式会社JTB 観光事業者・広島県福山市との連携、オンラインツアーの提供
トヨタ自動車株式会社 車室空間体験車両の提供
トヨタ紡織株式会社 車室空間の企画、設計、開発
株式会社NTTドコモ 通信環境構築、5Gを活用したデバイスの提供、ARコンテンツの提供

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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