AIカメラで渋谷駅西口タクシー乗り場の混雑を可視化 運転手が簡単に混雑状況を確認できる環境を実現 VACAN

AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップの株式会社バカンは、東急株式会社および独立行政法人都市再生機構が共同で施行する渋谷駅街区土地区画整理事業(以下、区画整理)で整備している渋谷駅西口のタクシー乗り場において、タクシー乗り場および配車待機場所の空き状況を可視化する取り組みを開始することを発表した。


渋谷駅のタクシー乗り場の混雑をリアルタイムに可視化

今回の取り組みは区画整理に伴う渋谷駅西口駅前広場のタクシー乗り場の運用変更に対応し、タクシー乗車エリアの混雑を可視化することで「行ったら待機場が空いていなかった」「混んでいると思ったら、空いていた」といったタクシードライバーにとっての無駄や、渋滞発生及び機会損失の抑制を目指すもの。タクシー乗車エリアにAIカメラを設置し、リアルタイムの混雑情報を自動で検知する。独自の混雑データAIでそれらの情報を解析することで、待機している車の状況に応じて「空」「満」といった同エリアの混雑情報を配信する。

VACANでの情報配信の仕組み

空き状況はタクシー乗車エリアに設置された専用サイネージや、専用Webページを通してスマートフォンやPCから確認できるようになっており、タクシー運転手が簡単に混雑状況を確認できる環境を実現する。

タクシー場サイネージのイメージ画像

今後は利便性のさらなる向上を目的として、タクシーの混雑可視化だけでなく乗り場の待ち人検知や交通アプリとの連携なども検討していく。


取り組みの背景

渋谷駅街区土地区画整理事業では都市基盤施設の整備を推進することで、まちの安全性や回遊性を高め、渋谷エリアの魅力を高めるまちづくりを進めている。その一環として、区画整理の進捗に伴い、これまで渋谷駅西口に設置されていたタクシー乗り場も改修される。改修に伴いタクシー乗り場の場所が変更されるだけでなく、渋谷フクラス駐車場の出口にあたる地下車路内にタクシーの待機場所が新設される。

一方で地下に待機場所が新設されることで、地上のタクシー乗り場や地下にある待機場の空き状況は現地に行くまで確認できないため、渋谷駅周辺でタクシーが渋滞する可能性が生じる。また、タクシー乗り場に行ってみたら混んでいてタクシーを止められないといった機会損失が生じるリスクが考えられる。今回の混雑可視化により、「行ってみたら空いていなかった」という課題の解決を目指す。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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