千葉県千葉市にある大規模団地、花見川団地で第一弾をスタートした「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」(2021年3月発表)は、団地住戸だけでなく団地外観や屋外広場、商店街区といった共用部分にもリノベーションの対象を広げ、さらに地域コミュニティの形成にも連携して取り組むことで、団地を拠点とした地域の生活圏を活性化していくものだ。
この度、千葉市と株式会社良品計画、株式会社 MUJI HOUSE、独立行政法人都市再生機構は、4者が連携協力して、UR賃貸住宅のなかでも有数の規模を誇る、花見川団地(千葉市)とその周辺地域において、地域生活権の活性化に取り組むことを目的として令和4年5月26日に協定書を締結した。
今後は、4者連携のもと、花見川団地を拠点として、MUJI HOUSE計画監修による商店街区のリノベーション(令和5年3月完成予定)や、ワークショップ、イベント等を実施するなど、地域生活圏活性化に取り組んでいくとのことだ。
自動運転バス「GACHA」実証実験 団地内の移動支援
同活性化の内容は多岐にわたるが、多世代が安心して住めるように、MUJI×URリノベーション住戸の供給はもちろん、若者向け家賃等支援制度の活用、自動運転バス「GACHA」実証実験の実施など団地内移動支援を行うことを検討している。買い物やコミュニティづくりのためには、花見川団地商店街の活性化も必要と考え、商店街のリノベーションの実施やサイクリングコースと商店街の連携、ポップアップストアの開設、コミュニティアートならびにアップサイクル推進拠点の整備・運営、ワークショップの実施も予定。地域で活躍する人材の発掘や活動支援を行うために、近隣農産物の生産者による定期的なプチマルシェの実施、住民の小商い創業支援を考えている。その他、地域資源の活用をするために、花見川・花島公園のアウトドアイベントと団地商店街イベントの連携実施、花見川河川敷の環境整備による親水空間の創出も検討中だ。
■【動画】MUJI無印良品:GACHAシャトルバス
▼協定書締結概要
締結日 | 令和4年5月26日 |
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締結者 | ・千葉市長 神谷 俊一(かみや しゅんいち)氏 ・株式会社良品計画 代表取締役社長 堂前 宣夫(どうまえ のぶお)氏 ・株式会社MUJI HOUSE 代表取締役社長 堂前 宣夫(どうまえ のぶお)氏 ・UR都市機構東日本賃貸住宅本部 東京東・千葉地域本部長 久保木 茂文(くぼき しげふみ)氏 |
協定内容 | ① 多様な世代が安心して住み続けられる環境整備に関すること ② 花見川団地商店街の活性化に関すること ③ 地域で活躍する人材の発掘や活動支援に関すること ④ 地域資源の活用に関すること ⑤ 大学連携に関すること ⑥ 情報発信に関すること ⑦ その他 必要と認めること |